■海外メーカーのロゴマークは?
■ポルシェ
自動車メーカーのロゴマークとしてはかなり複雑なデザインなのがドイツのポルシェで、本社のあるバーデン・ヴェルテルンベルク州とシュトゥットガルト市の紋章を組み合わせている。
全部で6本描かれた鹿の角はバーデン・ヴェルテルンベルク州のシンボル。日本語で「馬の園」を意味するシュトゥットガルトにちなんだ馬が中央で雄々しく立っている。
■フェラーリ
ポルシェのロゴマーク(エンブレム)と対で語られるのがイタリア・フェラーリの「跳ね馬」ロゴマーク。ポルシェ同様に馬がシンボルのこのマークは、イタリアの著名な戦闘機パイロットであるフランチェスコ・バラッカが所属していたスクーデリア91a部隊のマークがベースになっている。
そしてこの跳ね馬は、バラッカが撃墜したドイツ軍機につけられていたものであり、そのドイツ軍機のパイロットはシュトゥットガルト出身だったという。
つまり、ポルシェとフェラーリの跳ね馬は、どちらもシュトゥットガルトにルーツがあるということだ。
■メルセデスベンツ
スリーポインテッドスターの名で知られるメルセデスベンツのロゴマークは、円を3つに区切って、それぞれが陸・海・空を表している。
これは同社が陸・海・空すべての分野で繁栄を目指すという野望が込められている。なお、周囲の円は月桂冠を意味している。
■BMW
航空機のエンジン製造会社にルーツを持つドイツ、BMWのロゴマークは飛行機のプロペラをモチーフにしたもの。
そのプロペラを分ける青と白は空と雲をイメージしている。同社のロゴマークは何度か変更されているが、基本的なデザインは踏襲されている。
■シボレー
その形から「ボウタイ(蝶ネクタイ)」とも呼ばれるアメリカ・シボレーのロゴマーク。
少々面白いのが、このボウタイマークの由来には複数の説があるということ。有名なのは、シボレー創立者のビリー・デュラントが、たまたま泊ったホテルの壁紙のデザインからヒントを得たというもの。
さらには新聞に載っていたとある会社のロゴを参考にした、またはデュラント自身でデザインしたとの話もある。
なにぶんロゴの誕生が1910年頃の話なので、真相を知る人は現在の世界にはいない。そうした出自のミステリアスさもまた、ボウタイマークの魅力になっている。
■テスラ
EV(電気自動車)専門メーカーのテスラ。日本でもこのアメリカ製モデルを目にする機会も増えている。そんなテスラのロゴはシンプルで、一見同社の頭文字の「T」をデザイン化したものに思える。
しかし、実はこのマークにはT以外の意味もある。それは電動モーターのローター(回転子)とステーター(発電子)の断面だということだ。
モーターの構造に詳しくない人でないと気づきにくいデザインだが、知っていれば思わずニヤリとしてしまう。
今回紹介したメーカー以外にも、意外な理由や深い意味のあるロゴマークを持つメーカーは多い。機会があれば、別のメーカーのロゴマークも紹介してみたい。
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