■アルファードの全長×全幅×全高をコピーし、デザイン力で勝負する
デザインに関しては「エルグランド=スポーツミニバン」という考えを日産自身が見直すことが先決で、まずは現行エルグランドの背低スタイル(全高1815mm)をバッサリと諦めてほしい。全高はアルファード以上、車内からの視界が高い「ミニバン」として生まれ変わることが、次期型エルグランドが成功するための絶対条件だ。
開発する側としては、ライバル(アルファード/ヴェルファイア)と差別化するため、「走りのミニバンで一番になる!!」と考えたくなるところではあるが、残念ながらその方向性には需要がないことは、現行エルグランドの販売台数が示している。
売れるクルマをつくるには、自分たちがつくりたいクルマではなく、顧客が求めるクルマをつくる必要がある。アルファードという最高の見本があるのだから、全長×全幅×全高はそのままコピーし、細かなデザインで勝負してほしいと思う。
ハイパーツアラーのアルファード並みの背高ぶりや、余計なキャラクターラインをなくして面を強調したボディサイド、従来よりもウインドウラインを高めた「アルファードスタイル」は、まさにミニバンユーザーが求めるエクステリアデザインだと思う。ぜひともこれを次期型エルグランドで実現させてほしいと思う。
■ラグジュアリーミニバン市場は今後も高い需要が見込める
アルファードやヴェルファイアの販売動向や、海外への輸出事情をみていても、ラグジュアリーミニバン市場は今後も高い需要が見込める。
日産としても、アルファードやヴェルファイアの後塵を拝しているエルグランドの現状をなんとか打破し、再びエルグランドをカテゴリの王者に仕立て上げたい、という思いは強いことだろう。アルファードが新型となることで100万円以上も高額化したとしても、売れ行きは絶好調のままであることを考えると、次期型エルグランドにも勝機はあるはず。期待して待ちたい!!
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