クラウン エステートの登場間近でブーム再来!? 一時代を築いた[ステーションワゴン]

■北米で生まれ育ったワゴン界のカリスマ「アコードワゴン」(初代)

クラウンエステートの登場間近でブーム再来!? 一時代を築いたステーションワゴン
前半分はセダンと共通だが、後ろ半分は当然ながらワゴン専用設計。安全性に配慮し、運転席用SRSエアバッグシステムやサイドドアビームなども採用する。また、北米生まれらしくタイヤも新開発のオールウェザータイプが装着される

 4代目アコードのデビューから約1年半遅れで登場したアコードワゴン。

 シリーズ初のワゴンモデルということに加え、企画立案からデザインや設計・開発を「ホンダR&Dノースアメリカ」(HRA)で行い、生産を「ホンダ・オブ・アメリカ・マニファクチャリング」(HAM)が担当した、生まれも育ちも北米という異色のモデルなのだ。

 エクステリアは、Bピラー以前はセダンと共通だが、伸びやかなルーフラインはワゴンボディならではで、バンパー上部から大きく開くテールゲートなど実用性も考慮したもの。軽度の衝撃を緩和する5マイルバンパーが、北米生まれを感じさせる。

 また、エンジンは北米のアコードセダンに搭載して高評価を得た2.2L直4ユニットを搭載。合わせて、厚型ドアモールを装備して3ナンバーサイズとしていることも特徴のひとつだ。

 インテリアも基本的にはセダンと同じだが、シート表皮には上質な風合いを醸し出す心地よいモケット地を採用して差別化。さらに、左右分割式のリアシートを倒せば、圧倒的な広さのラゲッジスペースに早変わりする。

 国内仕様のセダンや既存のワゴン車では得られないアメリカンテイストを武器に、アコードワゴンは一躍ヒットモデルに成長。ワゴンというカテゴリーに新しい風を吹き込んだ一台だった。

■ステーションワゴン人気を引き上げた立役者「レガシィツーリングワゴン」(初代)

初代レガシィツーリングワゴン
初代レガシィツーリングワゴン

 ワゴンがまだ商用車の延長線上と考えられていた1980年代初頭から、レオーネにステーションワゴンを設定していたスバル。

 1989年には、世界をターゲットにしたグローバルモデルとしてニューカマーのレガシィをリリースし、セダンのほかにツーリングワゴン(ステーションワゴン)もラインナップした。

 そのツーリングワゴンは、小型上級車としての格調を保ちながら、豊かでのびのびとしたスタイリングを構築。2段ルーフや3次曲面のウィンドウで、ワゴン感覚をいっそう強調させている。

 また、セダンよりもリアのオーバーハングを90mm延長し、広くて使いやすいラゲッジスペースを確保したのだ。

 そして、レガシィのなかで最も注目されたのがGTの存在。これは、200psを発揮する2L水平対向4気筒ターボエンジンにフルタイムAWDを組み合わせたハイパフォーマンスグレードで、それまでのワゴンのイメージを覆すほどの圧倒的な走りを披露した。

 このGTの登場により「高速ツーリングワゴン」というひとつのキーワードが確立され、レガシィは大人気車種の仲間入りを果たしたのである。

 その後のレガシィの快進撃はご存じのとおりで、2代目以降もツーリングワゴンの勢いは衰え知らず。ワゴンブームを牽引し、ワゴン人気を引き上げた立役者なのだ。

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