■中国メーカーサイドの動きはどうなるのか?
となると、中国としては欧州や新興国に出て行かなければならない。ところが欧州も中国車に対して厳しい制限をかける方向で動き始めた。そらそうだ。安価で高性能の中国勢が入ってきたら、欧州の自動車メーカーは全滅すること間違いなし。
現在、中国市場なしだと非常に厳しいドイツが中国勢の閉め出しに反対しているけれど、アメリカと同じく決定的な制限を掛ける方向だと思う。
エネルギーがあり余る中国勢はどうするだろう? 中国から外国勢を追い出さないと中国勢のシェアが増えない。というか、あえて外国勢に制限をかけずとも、中国勢との競争に勝てないと思う。
すでに上海工場で生産しているテスラは値下げを繰り返したって売れゆきを落とし、在庫の山を抱え人員削減している。テスラ、このまま縮小していく一方だろう。中国勢と戦って勝てる見込みなし。
■日本勢の中国市場は今後どうなる?
日本勢も厳しい。トヨタですら台数を落とし始めた。現在進行形で中国市場への投資をしているホンダながら、早期退職を募ったらあっという間に1700人が手を挙げたという。
ホンダで働いている中国人社員がホンダの将来を危ぶんでいるワケ。遠からず日本勢は中国のビジネス規模を縮小せざるを得なくなる。中国が世界規模で自動車産業を引っかき回している。
日本はどうか? 欧米に出て行けない中国だからして、日本市場が魅力的に見えることだろう。日本政府も中国政府に対しては弱腰だ。補助金の減額くらいしかできまい。
2024年の秋くらいから中国車メーカーは本格的な日本攻めを始めると予想しておく。今の中国なら補助金なしでも日本ではハイブリッド車くらいの価格設定をしてくる。いよいよ現代の黒船がやってくる! 頑張れニッポン!
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