0.1km/Lに一喜一憂する時代は終わったが、燃料費が高騰する昨今、燃費性能は少しでも高いほうがいい。そこで、新型スズキ スイフトがマークした24km/Lを目安とし、それ以上の燃費性能を持つクルマの良い部分とイマイチな部分を洗い出した。ここでは燃費28.4km/L、日産 ノートの○と×をチェック!!
※本稿は2024年5月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/日産
初出:『ベストカー』2024年6月10日号
※価格帯は24km/Lオーバーのグレードのみを掲載
※スペックはおすすめグレードの2WD車
■日産 ノート(2WD・28.4km/L)
●どんなクルマ?
全車がハイブリッドのe-POWERを搭載する。内外装が上質で後席も比較的広く、ファミリーユースにも適する。
●ココがGOOD!!
インパネなど内装が上質で、居住空間も広い。後席の膝先空間は、身長170cmの大人4名が乗車して、握りコブシ2つ分を確保した。e-POWERでは、エンジンが発電を行って駆動はモーターが担当するから、アクセル操作に対する反応も適度に機敏で運転しやすい。
●ココがイマイチ……
ノートのe-POWERは、ブレーキペダルとモーターの回生充電が協調していない。したがって燃費を向上させるには、アクセルペダルを戻すと同時に強い減速が生じるエコ/スポーツモードを選ぶ。走りでは乗り心地が硬めで運転支援機能はオプションだ。
・おすすめグレード:X
・サイズ:全長4045×全幅1695×全高1520mm
・車重:1230kg
・パワートレーン:1.2L直3(82ps/10.5kgm)+モーター(116ps)
・燃費:28.4km/L
コメント
コメントの使い方なかなか的確な指摘だと思います。
個人的にはe-POWERのワンペダルドライブは好きなので、市街地や郊外の走行であれば、容易にカタログ値を出せますが、ブレーキ操作が回生に一切連動していないので、雑誌等の特集で「ノーマルモードで燃費比較」をされたら不利なモデルだと思っておりました。
完全な協調ブレーキではなくても、ブレーキ操作に連動して回生が強まる制御くらいは取り入れるべきと思います。