知っていると自慢できるカーエアコンの上手な使い方

エアコンは取り込む空気の温度が低いほうが、より冷たい空気をつくりだすことができる

 また、これからの季節に向けて意識しておきたいのは、エアコンは取り込む空気の温度が低いほうが、より冷たい空気をつくりだすことができるということ。そのため、真夏の炎天下に駐車した車内に乗り込んだ際は、窓を開けるなどで、まずは車内の熱気を逃がしたうえで、内気循環で快適な温度まで下げ、その後は外気導入と内気循環を適宜切り替えていく、という操作が効果的です。

 JAFによると、車内の熱気をいち早く逃がすには、「窓を全開にしてエアコンはAUTOで外気導入、温度設定はLo(最低)で走行を開始し、2分後に窓を閉め内気循環に切り替える」がもっとも効果的だそう。実験では、車内温度が55度に達したクルマにおいて、窓は開けずにエアコン(オート)は外気導入でON(温度設定はLo)の場合は、29.5度まで低下させるのに10分、同じく窓は開けずにカーエアコン(オート)を内気循環でON(温度設定はLo)の場合も27.5度まで下がるのに10分かかったのに対し、前述のエアコン+走行では、5 分後には28.0まで低下させることができたそう。

 この方法は、短時間で温度を大きく低下させることができるので、燃料の消費が抑えられ、お財布にも環境にも優しい方法。窓は全て開けなくても、対角線(運転席と助手席側後席、助手席と運転席側後席)の窓を開けると、より早く熱気を逃がすことができます。車内が快適な温度まで下がった後は、外気導入に切り替えていくこともお忘れなく。

エアコンは取り込む空気の温度が低いほうが、より冷たい空気をつくりだすことができる。そのため、熱気がこもったクルマでは、まずはその熱気を追い出すことが、いち早く快適な温度にする近道(PHOTO:Adobe Stock_ DimaBerlin)
エアコンは取り込む空気の温度が低いほうが、より冷たい空気をつくりだすことができる。そのため、熱気がこもったクルマでは、まずはその熱気を追い出すことが、いち早く快適な温度にする近道(PHOTO:Adobe Stock_ DimaBerlin)

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 また、家庭用エアコンと同様に、フィルターのメンテンナンスも忘れないようにしたいところです。エアコンの効きが気になるようであれば、エアコンのコンプレッサーオイル添加剤を使用してみるのもいいでしょう。これらの方法を賢く駆使して、暑い夏も快適にカーライフを楽しみましょう。

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