■ソフト・ハードともに、改善へ動くディーラーも
ここまで厳しい話を連ねてきたが、環境改善へ大きく動いたディーラーもある。3年の間に、時間とお金をかけて、働きやすい環境を作り上げてきた。
中でも最も大きな効果を上げている方法が、店舗やピットの改築だ。ハード面の改修が行われ、ピットが広く大きくなり作業性が上がった。
また、ピットの建て方を工夫して、冷暖房設備がしっかりと整った工場を作り上げている。
暑さ・寒さが和らぐだけでも、サービスエンジニアの作業効率は大きく高まる。効率が上がった分だけ、多くのクルマを診ることができミスも減るだろう。改築後は、サービス売り上げが以前より良くなったようだ。
賃金面でも、評価テーブルや賃金テーブルの見直しを行い、評価をする側も受ける側も、双方に妥当性が感じられるものへ、変化している最中というディーラーもいくつかあった。
問題の原因を正しく突き止め、真正面から取り組み、解決に対して逃げない姿勢は、多くの自動車ディーラーに見習ってほしいものだ。
整備士の待遇改善は、まだまだ道半ばであることが、今回の取材でよくわかった。この問題から逃げることは許されない。引き続き、現場で何が起きているのかを注視し、完全なる問題解決まで、整備士の未来をしっかりと追い続けていく。
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