運転時の後方視界を確保するのに、とても便利なのがルームミラーだ。しかし、後方に人や荷物などが多い場合は、視界が狭められてしまう。またトラックのように、荷台にさえぎられてルームミラーが使えない場合もある。そんなときに便利なのがデジタルルームミラーだ。データシステムのデジタルルームミラー DRM6030ならば、手軽に装着できるはずだ。
文:ベストカーWeb編集部/写真:中里慎一郎、Adobe Stock(アイキャッチ画像:metamorworks@Adobe Stock)
■11V型のワイドモニターに高精細表示
ドライバーにとって重要な後方視界は、ルームミラーやサイドミラーによって得られるようになっている。だが、例えばミニバンの場合、多人数乗車や荷物満載時にかなりさえぎられてしまう。また室内長が長いためにリアウィンドウが遠く、左右のピラーなども視界を遮る場合がある。
そんなときに便利なのが、デジタルルームミラーだ。リアウィンドウ付近に取り付けられたカメラから得られた映像をルームミラー型のモニターに表示してくれるので、遮蔽物のない広い視界が確保されるからだ。
データシステムのデジタルルームミラーDRM6030は、フルハイビジョン(1920×1080)の画質に対応する後方カメラが捉えた映像を、11V型のワイドモニターに高精細表示するルームミラー型モニターだ。車内の荷物などに視界を遮られることなく、後方の広範囲をしっかりと確認することができる。
DRM6030には後方カメラに加え、取り付け部材や電源など、必要なものがセットになっているのがうれしい。
■夜もくっきり視界のSTARVISに対応リアカメラ
ミラーに同梱される専用リアカメラは、防水・防塵の保護規格「IP67」の基準をクリアしているので、車内だけでなく車外にも取り付けられる。
高解像度フルハイビジョン(1920×1080)に対応するSONY製のイメージセンサーは「STARVIS」を採用し、夜間やトンネルの中でも明るく鮮明な映像を表示してくれる。そのため、通常のミラーでは得られないようなディテールが確認できる。
また明るさの変化を補正するWDR/HDR機能を搭載。急激に明るさが変化するトンネルの出入り口などで、白とびや黒つぶれを抑えて自然な映像を映し出せるのだ。
また電源を切ると、通常のルームミラーとしても使用可能。ドライバーの好みや状況にあわせて使い分けができる(※映り込み防止フィルム使用時はルームミラーとして使用できない)。
デジタルルームミラーの取り付けはラバーバンド方式を採用しているので、幅広い車種に対応する。純正ルームミラーにかぶせてバンドで止めるだけと簡単。
今回は、ホンダオデッセイにデジタルルームミラーを装着して使用感を確認した。後方に位置するクルマの位置を正確に確認できるので、安心感が高かった。
■タッチパネル機能で手軽な操作
DRM6030はタッチスクリーン操作を採用し、スマホ感覚で画面をタッチしたりスワイプしたりすることで、簡単に各種機能の設定ができる。また指で画面を上下にスライドすると、カメラの表示アングルが変更可能。指を左右にスライドすると画面の明るさが調整される。
表示パターン切り替え機能により、カメラ映像をミラーモニターに全画面表示したり、左右に寄せた表示と切り替えられる。非表示側は通常のミラーとして利用できる(映り込み防止フィルム未使用時)。全部消して、車内の様子を確認するというような使い方も便利だ。
またデジタルズーム機能により、後方カメラ映像を5段階に拡大したり縮小したりして表示させられる。等倍表示と予め設定した拡大表示の切り替えも可能。
後進時のガイドライン表示機能があり、障害物までの距離を確認するための目安になるので、駐車場などで便利だ。他にも後退時に後方カメラ表示を自動的に下向きに切り替える機能もあり、その際の映像の向きも調整可能。
データシステム独自のノイズ対策により、地デジチューナーやラジオ受信などへの影響が最小限に抑えられており、ノイズ問題をほぼクリアしている。
これだけそろって27,500円(税込)という価格は、かなりコスパが高いのではないだろうか。
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