■渡辺陽一郎に訊いた!「CX-5に7点、フォレスターに9点付けた理由は?」
CX-5はクリーンディーゼルターボが魅力で走行性能も高いが、野生的な「SUVらしさ」は乏しい。背の高いアテンザワゴンという雰囲気だ。全幅は1840mmに達して運転がしにくく、後席の座面は柔軟性に欠ける。
衝突回避の支援機能は、今のところ赤外線レーザーを使った市街地向け。時速30km以下だけで作動し、アテンザに比べて機能が古い。
その点、フォレスターは現行型で外観のSUVらしさが強まり、4WDには悪路対応のXモードも採用。全幅は1795mmに収まり、後席の座面も適度に柔軟だ。SUVでは床が低めで乗降性や居住性もよい。アイサイトは幅広い速度域に対応し、車間距離を自動制御するクルーズコントロールの機能も備わる。
運転感覚は、CX-5のクリーンディーゼルターボと違ってインパクトの強い駆動力は得られないが、低重心で操舵には軽快感が伴い、走行安定性は見劣りしない。
車両価格はCX-5のXD・Lパッケージが319万円。フォレスターでターボを搭載する2.0XTアイサイトが294万円弱。機能に対する価格は同等か、むしろCX-5が割安だが、車両全体のバランスを考えると軍配はフォレスターに挙がる。
■XVハイブリッドをどう見る?
いまさら「マイルドハイブリッド」が出てきても評価などできまい。試乗してみなければ最終的な結論は出せないものの、スペックからすればホンダのIMA式と同じ。厳しいと思う。
もちろん皆さんはどう考えるか知らないです。私は普通のXVをすすめておく。
いや、もっと正確に書けば、XVもベースになったインプレッサより乗り心地が硬く推奨していない(国沢光宏)。
(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)
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