■フンを除去する時にも注意が必要
ボディに付着したフンはできるだけ早く取り除くことが必要だが、その際、注意したいのがフンの状態。
付着したばかりの湿った状態であれば、ウェットティシュや濡らしたティッシュペーパーなどで拭き取るだけで、きれいに落とすことができる。
問題なのは、付着してからある程度時間が経過し、水分が蒸発して乾いてしまった鳥のフンだ。
この状態のフンをティッシュなどでゴシゴシ擦ると、ボディに傷をつけてしまう危険があり、下手をすると擦った部分が白く曇ったような状態になってしまうことも。
もちろんツメなどでゴリゴリとこそぎ落とすのはもってのほかだ。
乾いたフンは、拭き取る前にたっぷりと水をかけるか、濡れたタオルなどを上に置いてしばらく放置し、十分にふやかす。
フンが柔らかくなったところで、ウェットティッシュなどで拭き取るが、フンには植物のタネや砂などの固形物が含まれている可能性があるため、決して力をいれず、優しく作業するのがポイントだ。
カー用品店ではフン専用のクリーナーなども用意されているため、出先でもすぐさま対処できるよう、車内に常備しておくのもあり。
なお、鳥のフンには人体に害をなす菌などが含まれていることもあるため、除去作業は素手ではやらず、必ずゴム手袋などを使用したい。
もちろん作業後は、しっかりと手を洗うようにしたい。
■鳥のフン害から愛車を守る方法は?
相手が自然の生き物である以上、鳥のフン被害を完全になくすことはなかなか難しい。
とはいえ、工夫次第では被害をある程度軽減することができる。
簡単で日常的にできる対策としてまずやっておきたいのが、クルマを停める際、サイドミラーは必ずたたむこと。
冒頭でも述べたとおり、鳥はミラーに映った自分の姿を縄張りに侵入してきた別の鳥と勘違いすることがあるため、これを防ぐためにはミラーを畳んで反射する面をできるだけ見せないようにしておくのが重要だ。
また、自宅や勤務先など日常的にクルマを停める場所であれば、クルマ全体を覆えるカバーの導入も効果的。予算や環境が許すのであれば、カーポートなど、ガレージの上に屋根を設置するのも手だ。
いっぽう、クルマを停める場所の上に通る電線に鳥が集まってくるというケースであれば、電力会社に相談するのもありだ。
会社によっては、鳥のたまりづらい電線カバーの取り付けや、電線のルートの変更などで対応してもらえることがあるとか。
加えて、本来はボディのツヤ出しのために施工するコーティング剤なども効果的。フン被害を防ぐこと自体はできないものの、ボディについたフンが落としやすくなるのはもちろん、フンから塗膜を守る効果も併せて期待できる。
愛車を鳥のフン害から守るためには、日頃の備えと素早い対処が肝心。フンが付着したら放置せず、すぐに拭き取ることを、まずは習慣づけるようにしておきたい。
【画像ギャラリー】鳥のフンの破壊力は脅威的!!(10枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方鳥の糞は酸性です。放置すると塗装面に穴が空きます。ちなみに桜の花も同様、付着したら速やかに除去が大事です。