めっちゃくちゃ売れた「レガシィ」という日本の宝だったクルマのすごさを讃えたい

■レガシィは今後もスバルを見守っていく存在になる

 4代目以降は、海外需要(車内が狭いと不満を持つ米国人が多かった)に対応するため、そして高まる衝突安全性能基準クリアのため、レガシィは、フルモデルチェンジのたびにボディサイズを拡大していった。

 これが影響してか、3代目以降は徐々に国内人気は落ち着いていったが、北米では、そのオフロード走破性の高さや頑丈さなどの魅力が評価され、ブランドの信頼性と販売台数が年々上昇。

 いまでは全世界スバル車販売台数の7割が北米市場という状況となっている。アウトバックのほか、クロストレック、フォレスターなどが大ヒットし、外装をオフロード向けにカスタマイズした「ウィルダネス」シリーズも人気となっている。スバルによると、レガシィは北米で累計130万台以上が販売されたとのこと。レガシィは、北米でのスバル人気をつくりだし、スバルを支え続けたモデルなのだ。

 スバルによると、レガシィの生産終了は、乗用車からSUVやクロスオーバーへと需要がシフトしたことや、電動化への移行を反映してとのことだという。日本の「レガシィ アウトバック」から「レガシィ」の名が今後消えていくのかはわからないが、「レガシィ」というモデルが北米でも消えてしまうのは、日本人にとっては非常に残念。ただレガシィは今後も「後世に受け継がれていくもの」として、スバルを見守っていくことだろう。

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