■スバル クロストレック Touring:89点
インプレッサをベースとしたクロスオーバーワゴン。最低地上高を200mmまで引き上げてオールテレーンタイヤを履いているとは思えない操安性の高さには、開発陣のセットアップの努力を感じる。
バネは比較的ソフトでショックアブも伸び側、縮み側ともに減衰を緩めているため、足は軟らかめに大きくストロークするが、不安定な感じはなく、上手にバランスさせている。
一方で相変わらずゴチャゴチャした印象のインパネはマイナス評価。もう少しスッキリしてカラーコーディネートされたデザインを望みたい。メーターの表示は書体や文字の大きさが適正で視認性がよくこちらは高評価だ。
●水野和敏 取材メモ
・インプレッサをベースにアウトドアのタフさを演出する意図は理解するが、樹脂フェンダーがゴツすぎるなど、洗練度が足りない
・バネもショックアブもソフトにしながら、フリクション感なくスムーズによく動く足で操安性をバランスさせたセットアップは秀逸
・2L・NAエンジンは、マイルドハイブリッドのモーターアシストでトルクレスポンス良好
●スバル クロストレック Touring 主要諸元
・全長:4480mm
・全幅:1800mm
・全高:1575mm
・ホイールベース:2670mm
・最低地上高:200mm
・最小回転半径:5.4m
・車両重量:1540kg
・エンジン:水平対向4気筒DOHC
・総排気量:1995cc
・最高出力:145ps/6000rpm
・最大トルク:19.2kgm/4000rpm
・モーター:13.6ps/6.6kgm
・トランスミッション:CVT
・WLTCモード燃費:16.4km/L
・Fサスペンション:ストラット
・Rサスペンション:ダブルウイッシュボーン
・タイヤサイズ:225/60R17
・車両価格:266万2000円
■レクサス LBX “Cool”:88点
ヤリスクロスの基本コンポーネントを活用しながらレクサス車としての車格感を上手に演出したエクステリアの造形はお見事。全幅を1825mmまで拡大したことでサイドパネルに豊かな面を作り出している。フロントバンパーサイドからリアフェンダーにかけてソリッドな塊を表現した造形力は高く評価したい。
一方、インテリアは天井内張やカーペットにもっと上質な素材を使ってほしい。460万円という販価に見合った内装を望みたい。
走ると足が硬くゴツゴツ感もある。左リアサス取り付け部の車体合わせ部に遊びがあるのか接地感が希薄。これは要改善だ。
●水野和敏 取材メモ
・ヤリスクロスに対し60mmワイドにした全幅は、豊かなサイドパネルの面を造形に取り入れ、高級車としての存在感を演出する
・インパネやドアトリムにはソフトパッドを使うなど価格に見合った高級感を演出しているが、天井内張などにコストダウンが見える
・今回の個体特有かもしれないが、左リアサスの動きが悪く、接地感が希薄だった
●レクサス LBX Cool(FF)主要諸元
・全長:4190mm
・全幅:1825mm
・全高:1545mm
・ホイールベース:2580mm
・最低地上高:170mm
・最小回転半径:5.2m
・車両重量:1310kg
・エンジン:直列3気筒DOHC
・総排気量:1490cc
・最高出力:91ps/5500rpm
・最大トルク:12.2kgm/3800-4800rpm
・モーター:94ps/18.9kgm
・トランスミッション:電気式無段変速機
・WLTCモード燃費:27.7km/L
・Fサスペンション:ストラット
・Rサスペンション:トーションビーム
・タイヤサイズ:225/55R18
・車両価格:460万円
コメント
コメントの使い方