今回はレクサス LBX(左)とスバル クロストレック(右)
レクサス LBXの価格は460万円。この値段に見合った価値があるのかが評価のポイントだと水野氏
ベースとなったヤリスクロスに対し全幅を60mmワイドにしたレクサス LBX(左)は、豊かな面の張りを表現した造形で高級車感を演出。スバル クロストレック(右)はゴツゴツしたアウトドアギアを演出する造形だ
ショックアブの伸び側も緩く、よく伸びるクロストレックの足に対し、LBXは全体的に硬めの足だ
ソフトパッドを配したLBXのインパネは上質さを演出。メーターの書体が細く小さいため読み取りにくい
LBXのシートは座面前端部が角張っていて膝裏を圧迫する
LBXは後席の座面の末端が張り出しているため、乗降時に足が地面に着き難い
基本的にはインプレッサと同じ造形のクロストレックのインパネ。メーターバイザーなどがややゴチャゴチャした印象だ
全高の低い水平対向エンジンを縦置きすることで、衝突対応構造を上手に設計している
レクサス LBX。余計なキャラクターラインや付加物に頼ることなく、面の構成で塊感を表現した造形技術は素晴らしい
スバル クロストレックの評価は89点。インプレッサをベースにタフなアウトドアギアのイメージを演出したクロストレック。最低地上高は200mmと高く、オールテレーンタイヤを装着する
スバル クロストレック 全長:4480mm 全幅:1800mm 全高:1575mm
ホイールベース:2670mm 最低地上高:200mm 最小回転半径:5.4m 車両重量:1540kg
エンジン:水平対向4気筒DOHC 総排気量:1995cc 最高出力:145ps/6000rpm 最大トルク:19.2kgm/4000rpm モーター:13.6ps/6.6kgm
スバル クロストレック
スバル クロストレック
相変わらずゴチャゴチャした印象のインパネはマイナス評価。メーターの表示は書体や文字の大きさが適正で視認性がよくこちらは高評価。ロードノイズが抑えられ、路面のペイントを通過する際の足の動きも滑らか
レクサス LBXの評価は88点。ヤリスクロスのプラットフォームをベースとしながらブランドの上質さ、高級感を演出するレクサス LBX。パワーユニットは直3、1.5Lのハイブリッド
レクサス LBX 全長:4190mm 全幅:1825mm 全高:1545mm
ホイールベース:2580mm 最低地上高:170mm 最小回転半径:5.2m 車両重量:1310kg
エンジン:直列3気筒DOHC 総排気量:1490cc 最高出力:91ps/5500rpm 最大トルク:12.2kgm/3800-4800rpm モーター:94ps/18.9kgm
レクサス LBX
レクサス LBX
天井内張やカーペットなどが、460万円という販売価格に見合っていない。もっと上質な素材を使ってほしい。バネが硬いため、操舵に対する反応はシャープ。足の動き出しが渋く、路面の小さな凹凸を拾ってゴツゴツした硬さを感じる