暑い夏も寒い冬も、クルマはなにかと汚れるもの。そんなことはユーザーなら重々承知であろう。そこで今回は、大切な愛車に優しく、作業するヒトにも優しいカーケア術をお伝えしたい。ここでは最低限の簡易的な洗車術と、洗車における強い味方をご紹介する!
※本稿は2024年8月のものです
文:ベストカー編集部/写真:西尾タクト
初出:『ベストカー』2024年9月26日号
■まずは洗車のキホンをおさらい!
ベストカー読者の皆さまからすれば聞き飽きたことかもしれないが、いま一度洗車の基本をおさらいしよう。
まずは大量の水で汚れを落とす! 上から下に流すイメージで水をかけて、洗車キズの元になるホコリなどを可能な限り落としてあげよう。
次にスポンジを使い、カーシャンプーを表面に軽く塗りつける! パネルごとにフチを取って中をつぶす、枡状に作業すると洗い忘れがない。夏は乾いて新たな汚れにならないように、水で洗い落してから他のパネルを洗うのもコツだ。
最後に洗い流して拭く! シャンプーや水滴が残らないよう、しっかりと洗い流して手早く拭き取ろう。タオルは仕上げ用を分けておこう。
【画像ギャラリー】キレイになったクルマで気持ちよく走りたい!! お手軽でそこそこ綺麗な80点の洗車術(7枚)画像ギャラリー■命にかかわる視界を確保せよ!
洗車ついでのカーケアは、何よりも最初に雨の日のためのウィンドウ! コーティングされていないウィンドウは汚れが付きやすくなるのはもちろん、雨の日に水が分厚い膜を生成し、ワイパーが途切れた瞬間に視界がぼやけて危険だ。最優先でメンテナンスしよう。
まずは通常の洗車が終わって拭き上げる直前に、古いコーティングや油汚れを落とす油膜落とし! 上の写真の中央部のように弾かなくなるまで塗り込み、ガラスを素の状態に戻してあげて次のコーティングが乗りやすい下地を作ろう。
水で流して拭き上げが完了したウィンドウにはカーケア用品の定番、ガラコ! 今回はオーソドックスなデカ丸タイプを使用したが、ソフト99製品に限ってもさまざまなタイプが存在するので、用途や環境で使い分けてほしい。
均等に広がるように薄く塗り、目視できる跡が残らないように拭き取ってあげよう。塗りすぎはかえって汚れを増やすことになるので要注意だ。
【画像ギャラリー】キレイになったクルマで気持ちよく走りたい!! お手軽でそこそこ綺麗な80点の洗車術(7枚)画像ギャラリー■「シリコン系」ボディコートのススメ
そして今回紹介するひみつ道具がこちら! 目新しいどころか、担当が生まれる前からある日本摩料の「グラスターゾルオート」(実勢価格約600円)だ。
最近流行りのガラス系コーティングと対をなすシリコン系コーティングの大定番であり、その特徴はガラス系に比べて絶対的な強度は劣るものの、安価でかつ施工が簡単なところにある。
ボディに少量吹き付けてタオルで横に延ばすように拭き取ると、薄い皮膜がワックスのような光沢と撥水、滑らかな手触りを実現してくれる。窓ガラスにも使用可能なので施工する際も神経質にならずに済むうえ、未塗装樹脂との相性がいいのでボディ全体のツヤだしにピッタリなのだ。
KeePerのようなプロに依頼する場合を別として、オーナーのコーティング施工技術にはどうしても差が出てしまう。失敗した際の塗りなおしも容易なシリコン系コーティングは、日中の洗車がまだまだ危険な今の季節に輝くカーメンテのひみつ道具なのだ。
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