ブリヂストンが誇る最新スタッドレスタイヤ「ブリザックVRX3」。2021年はWebメディアなどで多く目にするこの新作スタッドレスタイヤだが、もちろんこれまでの「ブリザック」の名に恥じることない高性能スタッドレスタイヤになっている。
雪上や氷上の性能については「ブリザックなら間違いないっしょ」という人も多いと思うが、非降雪地域に住む人にとっては「万が一の雪は頼りにしているけど、ドライ性能はどんな感じなの?」と思っている人も多いはず。
と、いうことでベストカーはなんと「ブリザックVRX3」のテストをドライ路面限定で実施しちゃいました。ドライバーはかつてインディカーにも参戦した松田秀士氏、そして業界随一のタイヤマイスター齋藤聡氏。
ご両名に高速道路、一般道、ワインディングで超本音インプレッションしてもらいました。
インプレッション:松田秀士、齋藤聡/まとめ:編集部/写真:池之平昌信【PR】
【画像ギャラリー】ブリザックVRX3の試乗写真と資料画像をチェックしよう!(16枚)画像ギャラリー■「少しはダメなところないかって探したんだけどさ……」
今回はブリザックVRX3を雪道でもなく、凍結路でもなく、なんと「ドライ路面」で乗ってきてほしいというオーダーが入った。かつてスタッドレスタイヤの試乗記事で「ドライ路面だけですからね!!」というオーダーが入ったのは記憶にない。
そんなにブリヂストンが自信があるならとベストカーWebとしてはタイヤに精通して、かつ辛口でおなじみの松田秀士氏と齋藤聡氏をテスターに起用した。そんなおふたりが試乗前にこんなハナシをしていた。
松田秀士(以下「松田」):「VRX3だけどアイスリンクで試乗をしたんだけどね。やっぱり安心感がある性能だったよ。前作との比較では圧倒的にVRX3は止まるし、旋回でアンダーを出してしまってもすぐトラクションが回復するんだよね」。
齋藤聡(以下「斎藤」):「そうなんです。氷の性能は定評があるブリザックだし、これまでの製品をさらに上げてくるというの『ブリザック選んでおけば大丈夫』ってお客さんの期待を裏切らない完成度ですよね」。
さすがに氷上、雪上の性能はかなりのものらしい。まあ「ブリザック」だからそこらへんは問題ないのだ。しかし今回はドライ路面でのインプレッション。実は両テスターもドライ路面での性能は未知数とのこと。
さっそく高速道路での試乗に移ろう。やはりスタッドレスタイヤのドライ路面はコーナーでのふらつきや、ロードノイズなどが気になるところ。高速道路での試乗を終えた松田秀士氏がうなる。
松田:「少しはダメなところないかって探したんだけどさ……スタッドレスタイヤとして考えたら本当によくできてるよ。スタッドレスってドライ路面は弱い印象があるのだけどグラグラする感じもないし、ビシっと走る」
齋藤:「VRX3はタイヤを触るとわかるけど凄い柔らかい。一般的には柔らかいゴムはドライ路面では不利なんです。けどこのタイヤはコンパウンドにも手を入れているし、素材の関係性もしっかり考えてることがわかりますね」。
松田:「高速道路乗ったら普通に走れちゃうし、逆にブリヂストンの普通のタイヤより乗り心地いいんじゃないって思うくらいだよね」
齋藤:「ロードノイズも抑えられていて高速道路での安心感は高いですよね」
いやはや、辛口なおふたりもすっかり褒めてばかり……。こうなればスタッドレスタイヤが超苦手なカーブが連続するワインディングを含む一般道での試乗に進もう。普通ならスタッドレスタイヤはワインディングは苦手なはずだけど……。
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