中型トラック・バンとバス市場
中型トラック・バンの販売台数は10,200台で、そのうち2000台がZEVだった。前年同期からの構成比の変化としては2ポイント弱であり、停滞している状況だ。
このセグメントのZEVの内訳としては大部分がバンで、2026年第1四半期ではバンの64%がZEVとなっている。対して中型トラックは7%に過ぎず、バンの電動化が頭打ちとなり、伸び率が鈍化しているようだ。各社が大型トラックの排出規制への対応を優先した結果、中型トラックの電動化は停滞した。
メルセデス、イヴェコ、フォードの3社が中型ZEVの70%を占めている。次いでルノー、三菱ふそう、フィアット、トヨタとなっており、このクラスでは日系メーカーも存在感を示した。
国別のZEVの販売比率は、デンマークが57.7%、スウェーデンが60.7%、オランダが68.9%となっているが、これらの電動化先進国ではいずれも前年同期より比率が低下した。オランダは主要都市に「ゼロ排出ゾーン」が設定され、都市部に乗り入れる商用車は事実上ゼロエミッション化が必須になっている。
バスは11,300台のうち、2700台がZEVだった。
都市バスではZEVの比率が60%前後で推移しており、頭打ちとなっている。コーチ(高速バス)でZEV比率が増加していることで全体としては前年同期比で約20%から24%への拡大となった。
ZEVの比率は、ポルトガルが3%から50%、イタリアが13%から34%、リトアニアが40%から59%と大幅に増えている。ドイツやベルギーでは減り、とくにギリシャは50%から2%への大幅減に。公共交通であるバスは、大口注文の影響で変動が大きい。
衝撃的だったのはメーカー別の販売シェアで、史上初めて中国メーカーがZEVバスのトップシェアとなった。上位8社の内4社はEU域外のメーカーであり、そのうち3社は中国メーカーだった。
ZEV都市バスのシェアでトップは中国のユートン(宇通客車)でおよそ15%を占めた。2位はソラリス(ポーランド)でこちらも約15%と拮抗している。次いで、MAN(ドイツ)、メルセデス(ドイツ)、イヴェコ(イタリア)、BYD(中国)、カルサン(トルコ)、キンロン(金龍客車、中国)、その他となっている。
スウェーデンやオランダなど電動化の先進地域は既にZEV都市バスのシェアが100%となっているため、EU全域でのシェア拡大はそれ以外の地域が鍵を握っている。こうした地域で中国メーカーの存在感が増しているようだ。
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