アルファードに憧れはある。でも価格もサイズも、ちょっと大きすぎる。そんな人にこそ現行ヴォクシーは刺さる。ミニバンらしい広さと押し出し感を備えつつ、日常で持て余しにくいサイズ。上級感と現実感のちょうどいい交差点だ。
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ファミリー向けなヴォクシーの内装と完全ラグジュアリー向けなアルファードの内装を写真でイッキ見!(17枚)画像ギャラリーアルファードは憧れ!! でも毎日使うならサイズと価格が効く
アルファードは文句なしに立派だ。全長4995mm、全幅1850mm、全高1935mmまたは1945mmというボディは、もはや移動するラウンジ感すらある。後席のゆとり、存在感、高級感。どれも圧倒的で、家族ミニバンというよりショーファーカー寄りの世界だ。
ただし、誰にとってもそれが最適とは限らない。最廉価級でもGハイブリッド2WDとZガソリン2WDが559万9000円から。Zハイブリッド2WDなら639万9800円まで上がる。さらに全幅1850mmのボディは、都市部の駐車場や細い道で気を使う場面もある。憧れは強いが、毎日の送迎、買い物、通勤で使うとなると「本当にここまで必要か?」という冷静な声も出てくる。
そこでヴォクシーだ。全長4695mm、全幅1730mm、全高1895mm。アルファードより全長は300mm短く、全幅は120mm狭い。この差は数字以上に効く。スーパーの駐車場、住宅街のすれ違い、立体駐車場まわりでの緊張感がかなり違う。しかも3列シートと両側スライドドアを備え、家族用途の基本はしっかり押さえている。
ヴォクシーS-Zなら“高すぎない上級感”がちょうどいい
現行ヴォクシーは2026年5月の一部改良後、ハイブリッド専用となった。上級のS-Z 2WDは412万7200円で、WLTCモード燃費は23.4km/L。S-G 2WDなら375万1000円、23.6km/Lだ。アルファードGハイブリッド2WDの18.8km/L、Zガソリン2WDの10.9km/Lと比べると、日々の燃費面でもヴォクシーの現実味はかなり強い。
もちろん、アルファードの豪華さをそのままヴォクシーに求めるのは違う。だがS-Zなら、12.3インチTFTカラーメーター、合成皮革+ファブリック表皮、快適温熱シート、リアオートエアコンなど、乗るたびにうれしい装備がそろう。見た目もエアロ系で押し出しが強く、ノアよりも少し濃い。家族車なのに生活感を薄めてくれるあの感じがいい。
結論として、アルファードの圧倒的な高級感が欲しいなら素直にアルファードだ。ただ、価格、燃費、取り回し、家族の使いやすさまで含めて考えるなら、ヴォクシーS-Zはかなりうまい落としどころ。アルファード未満というより、日常で気兼ねなく使える上級ミニバン。大きすぎない贅沢を狙うなら、ヴォクシーはまさに現実解だ。
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