ボルボトラックスが電気トラックの充電に関する新しいサービスを開始する。誰もが利用可能で大型車にも対応する充電ステーションはトラックを電動化する上で最大の課題となっているが、メーカー純正のサービスにより運送会社やドライバーは充電施設を探したり利用したりするのがより簡単になる。
まずは本拠地のスウェーデンでサービスを開始し、その後、欧州各国、そして世界へ展開するとしている。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/AB Volvo
ボルボ・トラックスの新サービス
サステナブルな輸送に移行する上で、急速充電が可能で大型トラックにも対応した充電ネットワークは何よりも重要なものだろう。
スウェーデンでは2023・2024の両年で、およそ130の充電ステーションがオープンする予定だ。同国で充電ステーションを運営するの会社は様々だが、大手トラックメーカーのボルボ・トラックスもその内の一社となる。
これは2023年10月5日にボルボ・トラックスが発表したもので、同社は運送会社やトラックドライバーが充電ステーションを探したり、利用したりしやすくするため、新たなサービスを開始する。
最初にボルボの本拠地であるスウェーデンでサービスを開始し、欧州のほかの市場へ展開したあと、世界のその他の市場が続く予定だ。
ボルボ・トラックス社長のロジャー・アルム氏は次のように話している。
「大型トラックによる輸送を電動化する上で、これは真のブレークスルーです。お客様はスウェーデン全土で公共の急速充電器にアクセスできますし、その結果、トラックの電動化はより簡単になるでしょう」。
新サービスは、ボルボだけでなくすべてのトラックブランドに解放されたオープンなものになる予定で、またステーションを誰が運営しているかにかかわらず、車両に適したものは全てが表示される。料金の支払いは、新しいプラットフォームを通じて行なうほか、間もなく充電予約も可能になる予定だ。
「お客さまは新サービスにより電動の大型車を充電できるステーションについて、信頼できる情報を入手できるようになります。また、料金が隠されることもなく、公正な市場価格での支払いが可能という安心感もあります。
これにより適切なルート計画を事前に作成することができ、電気トラックの管理費を最小限に抑えることもできます。フリートのオーナーにとって電気トラックがより身近な存在になるための重要なステップだと確信しております」。(同氏)