極東開発工業は、2トン車級回転板式ごみ収集車「パックマン(排出板押出式)」をモデルチェンジし、2024年10月7日に発売した。従来型は2003年6月発売なので、モデルチェンジは21年4カ月ぶりとなる。さっそくディティールを見ていこう。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/極東開発工業
パックマン(排出板押出式)はどんなモデル?
パックマン(排出板押出式)は、回転板式ごみ収集車「パックマン(ダンプ式)」と、プレス式ごみ収集車「プレスパック」の特長を併せ持つモデル。
積込方式は汚水の飛散が少なく積込時間が短い「回転板式」で、排出方式はピットにおける排出時の安定性が比較的高いプレス式(排出板押出式)を採用する。
回転板式ごみ収集車の排出方式といえば荷箱をダンプアップするダンプ式が主流だが、安定性が高いプレス式を求めるユーザーも少なくないようで、資源ごみや家庭ごみの収集事業者や自治体などに根強い需要があるのだという。
性能&デザインを大幅進化した新型モデルの特長
新型は2017〜18年にモデルチェンジした2トン/4トン車級のプレスパックおよびパックマンチルト(ダンプ式)と統一の設計思想を採用。曲面を多用したスタイリッシュなフォルムや、専用設計のLEDリアコンビネーションランプなどが、プレスパック&パックマンチルトと共通化された。
ボディ構造はプレスパックと共通化され、これによりボディ長が長くなったことで、荷箱容積が従来比0.2〜0.4立方メートル増加。ボディサイドパネル下部にはプレスパック同様にプレス加工のスチフナ(補強柱)が標準装備され、ボディ剛性も向上した。
投入口幅は、2トン車級で従来比20mmアップの1440mm、3.5トン車級で従来比120mmアップの1565mmに拡大され、プレスパック&パックマンチルトでも好評の一体型ワンタッチハンドル、インナースライドカバーなども標準装備となった。
積込装置、排出装置も各部の構造が改良され、ごみをかき込むロータリープレート、ごみを荷箱に押し込むプッシュプレート、ごみを排出するディスチャージプレートなどの耐久性がそれぞれアップしているという。
販売価格は2トン車ベース/ボディ容積4.5立方メートルモデルの「GB45-920」が489万円、3.5トン車ベース/ボディ容積6.2立方メートルの「GB62-930」が577万円。価格はどちらも希望小売価格、シャシー&消費税抜き。年間販売目標台数は50台だ。
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