■今も受け継がれるクルマもあればひっそり消えていったクルマも……1989年生まれの名車たちのその後
日産 インフィニティQ45(初代)…1989年〜1997年 全長5090×全幅1825×全高1425mm、1840kg、4.5L、V8DOHC、280ps/40.8kgm、5.5km/L、634万円(セレクションパッケージ)
日産 インフィニティQ45のその後……鳴り物入りでデビューするも販売苦戦した初代Q45は1997年まで販売。日産ブランドで販売されたのは初代のみで、2代目以降は日産ブランドではなく海外向けのインフィニティブランド専売となった。シーマの兄弟車で3代目が2008年に販売終了し、後継モデルはない
トヨタ カリーナED(2代目)…1989年〜1993年 全長4485×全幅1690×全高1315mm、1270kg、2L、直4DOHC、165ps/19.5kgm、9.0km/L、206万8000円(Gリミテッド)
トヨタ カリーナEDのその後……3代目は1993年にデビュー。初代が爆発的ヒット、2代目がヒットだったのに対し、3代目はボディ剛性を向上させクルマとしては進化していたが、販売を伸ばせず1998年に生産終了となりEDが消滅。兄弟車のコロナエクシヴは、3代目モデルが全日本ツーリングカー選手権で活躍した
ホンダ インテグラ(2代目)…1989年〜1993年 全長4390×全幅1695×全高1325mm、1080kg、1.6L、直4DOHC、160ps/15.5kgm、12.2km/L、161万5000円(3ドアクーペXSi)
ホンダ インテグラのその後……インテグラといえばタイプR。1995年、3代目にNSXに次ぐタイプR第2弾として登場して大人気に。4代目にもタイプRが設定されたが、タイプR以外が売れず、インテグラは2007年に4代22年の歴史に幕を下ろした。現在は中国、北米で2タイプのインテグラが復活
ホンダ アコードインスパイア(初代)…1989年〜1995年 全長4690×全幅1695×全高1355mm、1350kg、2L、直5OHC、160ps/19.0kgm、9.3km/L、266万2000円(AX-i)
ホンダ アコードインスパイアのその後……1995年に登場した2代目でアコードの名前が外れ、インスパイアとして独立。4代目では世界初の衝突被害軽減ブレーキを採用するなど奮闘も、セダン受難で販売面では苦戦。日本での販売は5代目(2007〜2012年)が最後だが、2018年に中国マーケットで復活を遂げている
ユーノス 300(初代)…1989年〜1992年 全長4550×全幅1695×全高1335mm、1280kg、2L、直4DOHC、145ps/19.0kgm、8.7km/L、232万5000円(2000DOHC タイプB)
ユーノス 300のその後……ユーノス300は1989〜1992年という短命モデルに終わり、このモデルをもって消滅。実質的な後継車は、同じユーノスブランドのユーノス500。その美しいデザインは世界的に評価されたが販売面では苦戦。ただ、ユーノス800を含め、マツダのデザイン力を世界に知らしめた
スバル レガシィ(初代)…1989年〜1993年 全長4620×全幅1690×全高1500mm、1440kg、2L、水平対向4DOHCターボ、200ps/26.5kgm、8.0km/L、276万3000円(ツーリングワゴンGT)
スバル レガシィのその後……初代の人気によりブランドイメージを構築したレガシィの転機は、2009年に登場した5代目。主力の北米マーケットを意識したため大型化して日本で人気がガタ落ち。6代目は2020年に販売終了。7代目は北米では販売されているが、日本ではアウトバックしか販売されていない
ダイハツ アプローズ(初代)…1989年〜2000年 全長4260×全幅1660×全高1375mm、970kg、1.6L、直4OHC、120ps/14.3kgm、14.2km/L、131万5000円(16Ri)
ダイハツ アプローズのその後……シャルマンの後継として1989年にデビューしたアプローズは、1992年にマイチェンを受け、2000年まで8年にわたって販売された。ダイハツのフラッグシップセダンの後継はトヨタ カムリのOEMのアルティスで、2000年に初代が登場し、現行が5代目。地味ながら歴史は長い
トヨタ スターレット(4代目)…1989年〜1996年 全長3800×全幅1620×全高1380mm、830kg、1.3L、直4DOHCターボ、135ps/16.0kgm、15.8km/L、124万円(GT)
トヨタ スターレットのその後……1989年にデビューした4代目は1996年まで販売された。後を受けた5代目は標準モデルがルフレ、ホットハッチ系がグランツァと大きく差別化された。ヴィッツと併売されていた時期があったが、このヴィッツが実質的な後継車で、1999年に5代、26年の歴史に幕を下ろした
トヨタ ハイラックスサーフ(2代目)…1989年〜1995年 全長4790×全幅1790×全高1780mm、1870kg、3L、V6OHC、150ps/25.0kgm、6.4km/L、332万7000円(V6 3000 4ドアSSR-G)
トヨタ ハイラックスサーフのその後……大ヒットとなった2代目の後を受けて登場した3代目(1995〜2002年)もまずまずの人気だったが、4代目が販売面で苦戦したことで2009年にランクルプラドに吸収されるかたちで日本での販売を終了。海外では「4ランナー」として現在も5代目モデルが販売されている
三菱 ミニカ(6代目)…1989年〜1993年 全長3295×全幅1395×全高1465mm、670kg、0.66L、直3DOHCターボ、64ps/9.8kgm、15.0km/L、109万3000円(ZZ)
三菱 ミニカのその後……新規格でイチから設計された7代目が1993年にデビューし、丸みを帯びたカワイイデザインが受けてヒット。しかし、1998年にデビューした8代目の頃はハイトワゴン人気に押され、ミニカは2011年に販売終了。8代、49年という長い歴史に幕を下ろした。後継モデルはなし