安全装備と細かな改良が「毎日の安心」を底上げ
セレナは従来から安全装備に定評がありますが、今回の改良ではその完成度をさらに高めてきた。
注目は、最新のカメラ技術を用いた「インテリジェントアラウンドビューモニター」。従来の俯瞰表示に加え、
・車両周辺を立体的に確認できる「3Dビュー」
・交差点などで死角になりやすい左右前方を表示する「フロントワイドビュー」
・サイドミラーを閉じた状態でも周囲を確認できる「両サイドミラークローズドビュー」
という3つの表示機能を新たに搭載した。狭い道や駐車場、交差点での不安を大きく軽減してくれる内容だ。
また、ユーザーの要望を反映した実用的な改良も見逃せない。走行開始時に毎回操作が必要だったe-Pedal Stepについて、「前回モード記憶」機能を追加。日常的に使っているユーザーほど、この改善のありがたさを感じるはずだ。
さらに、停車時にエンジンを切るとメーター内ディスプレイに「後席を確認してください」と表示し、ブザーで注意を促す「後席リマインダー」を採用。荷物の置き忘れ防止だけでなく、子どもの置き去り防止にも配慮した、まさに“家族のための機能”が充実している。
AUTECH LINE&マルチボックスで広がるセレナの世界
今回のマイナーチェンジに合わせ、日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)から新たな派生モデルも登場した。
まず注目したいのが「AUTECH LINE」。これは、派手すぎない個性や質感の高さを求めるユーザーに向けた新シリーズで、セレナでは初設定となる。
メタル調フィニッシュのドアミラー、ダーク金属調シルバーの専用16インチアルミホイール、ダーククロムのフロントグリルフィニッシャーなど、細部で“違い”を演出。インテリアにはテーラーフィットシートを7人乗り・8人乗りの両方に設定し、上質感を高めている。
もうひとつの注目モデルが「マルチボックス」。こちらは2列シート・5人乗り(※e-POWER AUTECHベースは 4人乗り)とし、荷室スペースに大容量収納ボックスを装備したモデルだ。
収納ボックスは上面・側面から開閉でき、内部には仕切りも用意。アウトドア用品や防災用品を整理して積めるほか、ボックス上面をテーブルとして使えるなど、多用途性の高さが魅力となっている。
さらにオプションでCORDURA®製ベッド生地も用意され、車中泊にも対応。アクティブなライフスタイルを送るユーザーにとって、非常に現実的な選択肢と言えるだろう。
価格帯とグレード選びのリアル
価格はガソリンモデル(FF)で278万5200円から、e-POWER LUXION(FF)では499万8400円までと幅広い設定となっている。
今回のセレナは、単なるマイナーチェンジにとどまらず、「家族ミニバンの完成度をもう一段引き上げた」内容と言える。
■車両価格
<2WD>
X 278万5200円
XVパッケージ 304万3700円
ハイウェイスターV 322万8500円
e-POWER X 329万3400円
e-POWER XV パッケージ 358万3800円
e-POWER ハイウェイスターV 377万5200円
e-POWER LUXION 499万8400円
<4WD>
X 299万0900円
XVパッケージ 324万9400円
ハイウェイスターV 349万4700円
e-4ORCE X 359万9200円
e-4ORCE XV パッケージ 388万9600円
e-4ORCE ハイウェイスターV 414万1500円





















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