ここまで変わる!? 日産『セレナ』がマイナーチェンジで“家族向けミニバン最強候補”に浮上した理由

ここまで変わる!? 日産『セレナ』がマイナーチェンジで“家族向けミニバン最強候補”に浮上した理由

 ファミリーミニバンの定番、日産「セレナ」が2025年12月18日にマイナーチェンジし、2026年2月中旬から発売すると発表された。注目はGoogle搭載の最新インフォテインメント、刷新されたLUXIONとハイウェイスターVの内外装、そして安全・快適装備の大幅強化だ。子育て世代からクルマ好きの大人まで、「今、買い替える理由」がしっかり詰まった今回の改良。その中身を徹底解説していく。

文:ベストカーWeb編集部/写真:NISSAN

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デザイン刷新で「家族ミニバン」から一段上の存在感へ

マイナーチェンジでグリルデザインが大きく変わった日産「セレナ」。横桟デザインから、斜めの縦スリットデザインとなった
マイナーチェンジでグリルデザインが大きく変わった日産「セレナ」。横桟デザインから、斜めの縦スリットデザインとなった
こちらはマイナーチェンジ前のデザイン。上の写真と見比べると、その違いがよくわかる
こちらはマイナーチェンジ前のデザイン。上の写真と見比べると、その違いがよくわかる

 今回のセレナのマイナーチェンジで、まず目を引くのがエクステリアデザインの進化だ。対象となったのは上位グレードの「LUXION(ルキシオン)」と「ハイウェイスターV」。いずれもフロントグリルとアルミホイールに新デザインが採用され、従来モデルと見比べると印象はかなり異なる。

 LUXIONは“より上質でプレミアム感のあるミニバン”を明確に意識した仕立て。フロントマスクは落ち着きと重厚感を強め、日産が長年培ってきた高級志向ミニバンの文脈をしっかりと受け継いだ。ファミリーカーでありながら、「所有する満足感」を重視したい層に向けた明確なメッセージが感じられる。

 一方のハイウェイスターVは、スポーティさと迫力を前面に押し出した方向性。堂々とした存在感を強調するデザインで、従来からのハイウェイスター・ファンが違和感なく受け入れられる進化と言えるだろう。

新色の「アクアミント」はキューブにも採用されていた人気色だ
新色の「アクアミント」はキューブにも採用されていた人気色だ

 ボディカラーにも注目だ。今回、全グレード共通で「ムーンボウブルー」「アクアミント」「ディープオーシャンブルー」という3色の新色が追加された。ミニバン市場では比較的保守的になりがちな色選びだが、セレナは「家族のクルマ=無難」という固定観念を一歩外し、選ぶ楽しさをしっかり用意してきた。

 インテリアではLUXION専用として、次世代素材「テーラーフィット」シートを採用。しっとりとした触感と包まれるような座り心地を実現し、長距離移動が多いユーザーほど違いを実感できる仕上がりとなっている。

Google搭載NissanConnectがもたらす圧倒的な利便性

Google搭載の最新NissanConnectインフォテインメントシステムを採用
Google搭載の最新NissanConnectインフォテインメントシステムを採用

 今回のマイナーチェンジにおける最大のトピックと言っていいのが、Google搭載の最新NissanConnectインフォテインメントシステムの採用だ。セレナとしては初の設定となり、利便性は従来モデルから大きく進化している。

 Googleマップによるナビゲーションは、スマートフォンで慣れ親しんだ操作感そのまま。リアルタイム交通情報を活かしたルート案内は、渋滞の多い都市部や休日の高速道路で特に威力を発揮する。

 また、Googleアシスタントにより音声操作にも対応。「近くのコンビニを探して」「自宅まで案内して」といった自然な会話で操作できるため、運転中の視線移動や操作負担を減らせる点も見逃せない。

 さらにGoogle Play対応により、車内で使えるアプリの幅が広がった。ナビや音楽、エンタメまでクルマが“常にオンライン”であることのメリットを実感できる仕様となっている。

 加えて、日常でありがちな「うっかり」をサポートする機能も充実。「ドアの施錠し忘れ」「ハザードランプの消し忘れ」「窓の閉め忘れ」といった項目をスマートフォンに通知してくれる「し忘れアラート」に対応している。

 さらに、新サービス「リモートフォトショット」では、離れた場所から車両周辺の状況を確認可能。子どもを乗せる機会が多い家庭や、駐車場事情が気になるユーザーにとって、安心感を高める機能だ。

 後席にはディーラーオプションとして15.6インチの大型後席専用モニターを設定。移動時間を「退屈な時間」から「楽しい時間」へと変えてくれる装備で、ファミリーユースにおける訴求力は非常に高いと言える。

次ページは : 安全装備と細かな改良が「毎日の安心」を底上げ

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