今年もやってきた東京オートサロン。昨年いろいろあった日産はスポーティなブランドイメージを生かして、家族向けのミニバンにも強いメッセージをのせてきた!!
そこにはNISMOとオーテックのアツい思いが込められていた。プレスカンファレンスに登場したKONDOレーシングの近藤真彦監督も唸った、オトナのエルグランド、そして走りも捨てられないパパに送るセレナオーテックに迫ります。
文:ベストカーWeb編集部/写真:塩川雅人
■NISMOとオーテックの強烈タッグが光る
オートサロンで自動車メーカーが新型車を発表するようになったのはここ数年のこと。各社スポーツイメージを持ったラインアップを出展する。
日産はそのワークスブランド「NISMO」と、元来は特装車部門だった「オーテック」のブランドが昨年から本格的に始動した。レーシングカー直系でスポーティなNISMO、そしてプレミアムで上質なスポーツ感を演出するオーテックという棲みわけができている。
そこでなにかと話題なのが昨年11月に発表となったセレナの2バージョン。セレナNISMOとセレナオーテックだ。
今回はセレナオーテックが発表となった。オーテックジャパンの片桐隆夫社長が登壇し、セレナオーテックをお披露目した。グレードは標準の「オーテック」と、上級バージョンの「オーテックスポーツスペック」だ。
特にスポーツスペックのこだわりはその足回りと15点のボディ補強、そしてコンピューターチューニングだ。運転している人も、後部座席でくつろいでいる人も楽しめるクルマが狙い目とのこと。
この相反する条件をクリアするためにはかなりのセッティング出しが必要だが、これまでの日産ラインアップのNISMOバージョンの仕上がりのよさを見ても期待できそうだ。またスポーツスペックの走りに関しては基本的に「セレナNISMO」と同様と発表もあった。
スポーツスペックのホイールは17インチを採用している。ミニバンといえば19インチも当然の世界だが、乗り心地や操安性を考慮して17インチにとどめたとのこと。オーテックは2WDが16インチ、4WDが15インチとなっている。
今回東京オートサロンに出展されていたのはセレナオーテックのe-POWER。2018年春に発売予定のセレナe-POWERだが、その上級バージョンとしてこのセレナオーテックe-POWERが設定されるのだろう。
内装はブラックアウトされていたが、今後の続報にも期待したい。2月14日発売となるセレナオーテックの価格は以下のとおり。
【セレナオーテック価格】
- オーテック(2WD):298万5120円
- オーテック(4WD):321万8400円
- オーテックスポーツスペック(2WD):356万7240円
■マッチも納得、エルグランドの上質グレードが登場
引き続き登場したのがKONDOレーシングの近藤真彦監督。「マッチ」として長年芸能界でも大人気の同氏だが、当日もレザージャケットでクールに登場した。
そんな近藤監督は実は移動用にエルグランドを愛用しているとのこと。今回発表となったのは特別仕様車の「エルグランドハイウェイスタージェットブラックアーバンクロム」。名前が長い!!
これまでも特別仕様車として「アーバンクロム」の設定はあったものの、今回の特別仕様車はもっとクールだ。なんせフロントマスクが黒い。
そして内装がGT-Rなどと同じオレンジ色のレザーシートになっている。いやはや、これはすごい。
近藤監督も「これならカジュアルでも、スーツを着たフォーマルなシーンでも抜群に映えますね。次に買い換えるならこれにしようかなぁ、値段次第で(笑)」とご機嫌だ。
オーテックジャパンのデザイナーの有田翔氏も登壇し、GT-RやフェアレディZのようなスポーツイメージを生かしたことなどを熱く語った。
バンパーやグリルの一部のブラックアウトはGT-Rなどでもおなじみの手法であり、今回のエルグランドでもその効果はてきめん!!
精悍な印象を受けた。2.5L、3.5Lモデルをラインアップしており2月26日より発売開始となる。
【エルグランドハイウェイスタージェットブラックアーバンクロム価格】
- 250ハイウェイスタージェットブラックアーバンクロム(2WD):415万8000円
- 250ハイウェイスタージェットブラックアーバンクロム(4WD):444万9600円
- 350ハイウェイスタージェットブラックアーバンクロム(2WD):535万8960円
- 350ハイウェイスタージェットブラックアーバンクロム(4WD):565万560円