GRカローラは早くて9月!? 今年は「国民車」カローラ大変革の年だ


 2022年度が始まり早一カ月。メーカー・販売店等では入社式が終わり、今年度の営業方針を固め、スタートダッシュを切っている時期である。同時に、この時期は今後のラインナップが、続々と判明するタイミングだ。

 昨年度の最終日となる2022年3月31日、アメリカのカリフォルニア州ロングビーチで、注目のクルマが発表された。GRカローラだ。日本での発売は2022年後半と公表されているが、これとリンクするカローラの改良情報が、筆者の元に飛び込んできた。

 日本の国民車とも言われたカローラが、2022年に大変革を迎えるようだ。カローラの最新情報と、今後の進化を伝えていこう。

文:佐々木 亘
画像:TOYOTA

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■スポーツカー「カローラ」が復活する

 トヨタがWRC(世界ラリー選手権)で初優勝を飾ったTE25カローラ、1000湖ラリーを制したカローラ・レビンなど、カローラとモータスポーツ(特にラリー)との関わりは深い。カローラは大衆車でありながら、トヨタモータースポーツを支えてきたスポーツモデルでもあるのだ。

 ユーザーを虜にしてきたカローラが、GRモデルとして復活する。

 北米にて世界初披露されたGRカローラは、スープラ・GRヤリス・GR86に次ぐ、GRの第4弾モデルだ。ベースモデルに対して、ライトチューニング(補強や外装の変更)だけを行ったGR SPORTとは大きく異なり、エンジンから基本骨格に至るまで、あらゆる箇所を大幅に強化する。

北米で世界初披露されたGRカローラ エンジンから基本骨格に至るまで、あらゆる箇所を大幅に強化する

 GRカローラには、GRヤリスにも搭載した1.6L直列3気筒ターボエンジンを強化して搭載。最大出力224kW(304PS)を、GRカローラ用に最適化された駆動方式GR-FOURで路面に伝える。日常で使いやすい5ドア5人乗りを維持しながら、ワイドトレッド化することにより、高い旋回性を実現した。

 セダン・ステーションワゴン・ショートボディハッチバック・SUVと、ラインナップを広げるカローラシリーズに、最終形態となる本格スポーツモデルが加わる。56年にも及ぶ歴史の中で、最も幅広いカローララインナップが完成した。

■ベースとなるカローラシリーズはビッグマイナーレベルの改良へ

 4月1日に配信されたプレスリリースの中で、GRカローラの日本発売は「2022年後半」とされている。もう2か月もすると2022年も7月、つまり後半へ入るわけだが、実際の登場はいつ頃になるのだろうか。

 気になる発売時期に関係する情報が入ってきた。

 2022年秋に、カローラシリーズ全体が大幅改良されるという。今回は一部改良という表現にとどまるようだが、内容としてはビッグマイナーチェンジと言ってもおかしくないレベルになる模様だ。

 変更の対象となるのは、カローラ・カローラツーリング・カローラスポーツの3種。昨年発表されたカローラクロスについては、現状のまま販売を続けると見込まれる。

 エクステリアデザインの変更やディスプレイオーディオの仕様変更、内装などにも手が加えられるが、最も大きな変更は、ガソリンエンジンモデルの見直しだ。

 ハイブリッドに各車共通して1.8Lエンジンモデルを採用するのは継続し、大きく変わるのはノンハイブリッドのエンジンである。現在の1.8L NAと1.2Lターボの2系統を廃止し、ヤリスに搭載されている1.5L NAのダイナミックフォースエンジンを採用するという。

GRカローラ エンジンルーム

 元々、ダウンサイジングターボの需要が高かった欧州市場を見越して搭載されたターボエンジン。しかし、日本での人気はイマイチであり、導入目的とした欧州市場は、既にBEVを念頭に置いた自動車政策が進む。

 取り残されたターボエンジンは廃止とし、国内では税制面で不利な1.8LのNAエンジンも、1.5Lへ格下げとなるのだろう。ラインナップをスッキリとさせ、価格を抑えるとともに、NAエンジンでも燃費の向上が期待できるだろう。

 カローラシリーズでは、ハイブリッドだけでなく、純ガソリンモデルへの需要も高い。最新型エンジンへブラッシュアップすることで、カローラの魅力が、さらに高まることは間違いない。

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