登場が噂されていたGRカローラがついに、ついに正式発表となった。しかもエンジンは304psを発揮する超過激スペック。直3の1.6Lでどういうことなのよ!! ともう興奮して夜も眠れなくなりそうなスペックにドキドキしちゃいます。
この時代に内燃機関のハイパワー車を惜しげもなくリリースするトヨタ。もうなんというか「GRすげー」と言わざるを得ないラインナップに度肝を抜かれておりますが……、さっそくGRカローラの詳細をチェックしていこう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】インタークーラーに隠しデザイン発見!! 令和の最強カローラ徹底分析(23枚)画像ギャラリー■304ps+6MTの奇跡的な構成要素
脱炭素と叫ばれ続け、クルマ好きにはなんだか胸が苦しい月日が流れていたが、もうそんなニュースを吹き飛ばすような新型車のニュースをお届けしよう。それが2022年4月1日にトヨタが発表したGRカローラだ。
カローラスポーツをベースに1.6Lの直3ターボエンジン(G16E-GTS)を搭載したGRカローラ。エンジンはGRヤリスと型式こそ同一だが、パワーはGRヤリス比+32psの304psを絞り出す専用チューニングが施される。
車重はGRヤリスよりも約190kg重い1475kgだが、それでも+32psの余裕は大きなアドバンテージとなるだろう。また気になるトランスミッションだが抜かりなく6MTが用意されるのもうれしい。
またGRヤリスに次いで採用となった4WDシステム「GR-FOUR」だが、こちらもキャリーオーバーではなくキッチリと進化を遂げている。GRカローラでは駆動力配分とドライブモードの制御を個別にしている。
この進化で4WDのモード選択をしつつ、アクセルやステアリング制御を変更できるので、よりさまざまなシチュエーションやドライバーに最適な走りを追求できる。たとえばスリッピーな雪道に最適な4WDシステムを選択するとアクセルレスポンスも鈍くなるのが一般的だが、これを別個にセレクトできることでより感性に訴えた走りを楽しめそうだ(詳細は今後続報が入り次第お伝えしよう)。
■トレッド最大85mmワイド化で際立つ存在感
GRカローラのトピックとしてはフェンダーをフロント片側20mm、リア片側30mmそれぞれカローラスポーツから拡張していること。この後付けのフェンダーこそホンダシビックタイプRなど、近年の各社「エボモデル」の潮流だ。もちろん見かけ倒しではなくトレッドも拡張している。
トレッドはフロント60mm、リア85mmのワイド化を達成している。これにより走行安定性も向上するのはもちろん、235/40R18のミシュランパイロットスポーツ4を生かす足回りとなっている(ちなみにGRヤリスのタイヤサイズは225/40R18)。
ブッシュのピロ化やカーボンルーフ採用などさまざまなチューニングが施されるGRカローラ。もちろんカローラスポーツがベースだからスポーティな「GR」を設定するのは当然ともいえるが、ここまでGRがカローラに熱量を傾けるのには別に理由がある。
それがかつてカローラがWRCで1999年にチャンピオンを獲得し、現在のWRCトヨタチームの源流を形成してきたという事実がある。当時は欧州カローラをベースにセリカからエンジンと4WDシステムを移植した最強マシンだった。
ちなみにセリカWRCのベース車はセリカGT-FOURだったが、今回の「GR-FOUR」というネーミングをカローラにも採用したことを見ると、クルマ好きのモリゾウ氏はニンマリしたに違いない。
車両そのものも素敵すぎるスペックだが、カローラが紡いできたスポーツの歴史を「GR」が継承し、また火を灯してくれたことも素敵すぎるではないか!! 気になる日本デビューは2022年後半。価格は未定だがこれだけの内容を考えると600万円くらいしそうだなぁ(編集部の勝手な推測)。
【スペック(開発目標値)】
・全長 4410×全幅 1850×全高 1480(アンテナ含む。ルーフ高は 1455)mm
・ホイールベース 2640mm
・トレッド前 1590mm
・トレッド後 1620mm
・乗車定員 5名
・車両重量 1475kg
・エンジン:1.6L 直列 3 気筒インタークーラーターボ(型式 G16E-GTS)
・内径×行程 87.5 × 89.7mm/圧縮比 10.5
・最高出力 224kW(304ps) /6500rpm
・最大トルク 370Nm(37.7kgm)/3000~5550rpm
・トランスミッション :iMT(6 速マニュアルトランスミッション)
・駆動方式:スポーツ 4WD システム“GR-FOUR”/電子制御多板クラッチ式4WD(3モード選択式)
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