お前クラウンだったのか!! 新型クラウン最注目「スポーツ」の魅力と余計な心配事

■今秋発売のレクサスのあの新モデルと正面衝突では…?

 さて前述のように、このクラウンスポーツは今後1年半以内に発売されるわけですが、(まことに余計なお世話ながら)一点、心配…というか気になるところがあります。

 それは「トヨタ車同士のユーザーの食い合い」。

 すでにフルラインナップに近いトヨタ製SUVのなかで、このクラウンスポーツが入り込む余地はあるのか。

 この新型クラウンスポーツ、おそらくトヨタとしては「ハリアーよりひとつ上のクラス」と考えており、ハリアーより車格が上で「都市型」となると(ランクルやプラドは外れるので)トヨタブランドの中に直接競合するモデルは見当たらない。ガチで衝突するのは輸入車であり、ライバルはBMW X6やボルボXC60、メルセデスベンツGLEクーペあたりと想定しているのだろう。

 SNSでは「フェラーリのSUVに似ている」という声もあった。フェラーリは2022年末に自社初となるSUV「プロサングエ」の発表を控えており、そのリーク画像に似ているということのようだ。気になる方は検索を。新型クラウンスポーツ、フェラーリやランボルギーニウルスのイメージに近いところはある気もするが(カラーとか塊感とか)、さすがに車格が違いすぎるので本稿ではこれ以上言及しない。

 さておき、輸入車に流れた高級車ユーザーをクラウンが取り戻す、というシナリオは大変熱い。ただし、たしかにこのジャンルとこのクラスは輸入車がめっぽう強いのだが、いっぽうでレクサスが奮闘しているジャンルでもあります。

 具体的に言うと、この2022年6月1日に世界初披露され、今秋発売が予定されている新型レクサスRXは、新型クラウンと同じGA-Kプラットフォームを採用していることもあり、新型クラウンスポーツと似たボディサイズ、似たパワーユニット、そして似たユーザー層になるはず。

2022年6月1日に披露された新型レクサスRX。フロントマスクのイメージはやや異なるが、全体のフォルムは新型クラウンスポーツと似通うところは多い
2022年6月1日に披露された新型レクサスRX。フロントマスクのイメージはやや異なるが、全体のフォルムは新型クラウンスポーツと似通うところは多い

 新型クラウンスポーツのボディサイズ(開発目標値)は全長4,710mm(+180mm)×全幅1,880mm(+40mm)×全高1,560mm(+135mm)、ホイールベース2,770mm(+80mm)と公開されている。( )内は新型レクサスRXの数値。つまりRXのほうがあらゆるサイズでひと回り大きいということ。

 もちろんトヨタとレクサスでは客層が違うということもあるし、(「クロスオーバー」と同じく)このクラウンスポーツも戦略的な価格設定で、レクサスとは明確な区別化を狙う可能性も高い。

 現時点ではなんともいえないが、期待が大きいだけに「早く比較したい! できれば乗り比べたい!!」という妙な欲求もある。繰り返しになるが、余計なお世話を承知で勝手にハラハラしております。明らかに期待感の裏返しでありつつ、新型クラウン、いろんな意味で登場が楽しみです。どうせなら既存モデルを軒並みひっくり返してほしい。

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