アメリカ・ラスベガスで開催中の世界最大のテックショー「CES2023」。ソニーとホンダの協業で生まれるEVのほぼ最終的(?)なプロトタイプが登場した。なんだかどこかで見た感じするけど……!?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ソニー・ホンダモビリティ
■航続距離だけ追い求めない設計か?
CES2023で公開されたソニーとホンダが協業するEVのプロトタイプが発表された。見るからに現実的なその風貌は「AFEELA(アフィーラ)」と命名されたモデル。
エクステリアはプロトタイプとはいえかなり現実的なデザインで、どこか見慣れた雰囲気がある印象。世間一般の「ソニーらしさ」「ホンダらしさ」の融合を考えるともう少しはじけたデザイン要素が追加されるのかもしれない。
「市販前最終仕様」との発表こそないもののプロトタイプとしてかなり市販車に近い存在とみられる。詳細なスペックを見るにその方向性がキッチリと見えてきた。どうも「エコで経済的なクルマ」というものではなさそうだ。
なんたってタイヤサイズはフロントが245/40R21、リアが275/35R21というスポーツカーもビックリサイズ。BEVでいえばテスラモデルYなどがフロント255/35ZR21、リア275/30ZR21というサイズを履いている。
このあたりを見るにアフィーラは経済的なエコカーではなく、テスラも射程に捉えたキッチリパフォーマンスを意識したモデルになっているとみられる。それでなければ前後異なるタイヤサイズなどまったく意味のないチョイスだ。
それであればもっと攻めたデザインでも、と思うのだがこのあたりは市場の反応が聞こえてきたら紹介したい。
■ボディサイズはアコードと同等
モーターなどの動力スペックは公表されず、判明しているのはAWDということそして各サイズだけ。全長4895mm×全幅1900mm×全高1460mm、そしてホイールベースは3000mmとなっている。
このボディサイズはホンダアコードとほぼ同等といえば分かりやすいかもしれない。アフィーラはアコード比で全長 -5mm /全幅 +40mm/全高+10 mmというボディサイズだから、ほぼ同サイズ。
ただEVになったこともありホイールベースはアコードの2830mmから170mm伸びており、かなり広い室内空間になりそうだ。
ミドルクラスセダンとしては扱いやすくも、ゆとりのあるサイズだ。このあたりは北米での経験も多いホンダのセンスが大いに生かされるはずだ。
車内外あわせて45個のカメラ、そしてECUの性能は800TOPS。これは1秒間に800兆回の演算をできるもの(ソニーすげー)。2024年の発売を目指し、2025年北米デリバリー開始ということなので今後の動向にも注視していきたい。
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