■長年の市場調査が物語る2+2の優位性
背格好は似ているが、アルファードとLMは車両コンセプトが大きく異なる。さらに販売価格はアルファードの約3倍に設定される予想だ。ハリアーとRX、ランクルとLXのような近似感が無く、LMとアルファードは似て非なるクルマなのがよくわかる。
超一流の人が選ぶのは、超一流のクルマ。政財界、芸能界を筆頭に、超一流の自営業者はLMとアルファードを比較する時間すらとらないだろう。LMは日本市場に取り残されていた超一流の人が求め続けてきたクルマである。そこにはアルファードも他のレクサス車も、入り込む余地はない。
この購買層が求めるのは、2+2の4人乗り仕様だ。新型LMには6/7人乗りの3列シートモデルもあるが、日本国内は2+2の4人乗り仕様から導入予定というのも、ニュースリリースの中で発表済み。レクサスが開業から今まで、日本市場で集めてきたデータを十分に活用したリリースになっていることがよくわかる。
先に登場するアル/ヴェルとの線引きもしっかりと行われ、盤石の体制でLMが日本に導入されるのだ。
勢いだけではない、十分な戦略をもって投入されるLM。入念すぎる市場調査から生まれたクルマが、日本国内で失敗する可能性は限りなく小さい。期待しかないLMが日本国内に導入されるのは、2023年秋頃。レクサスの新たな歴史が幕を開ける。
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