2023年6月21日、日本では新型アルファード/ヴェルファイアが世界初公開された。実は同日、中国では「もう1台のアルファード/ヴェルファイア」である新型クラウンヴェルファイアが発売されたのだ!
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、一汽トヨタ
■先代モデルは2代目ヴェルファイアのフロントマスク違い?
そもそもクラウンヴェルファイアは、初代モデルが2021年4月の上海モーターショーで初公開された。全グレードが直4、2.5Lハイブリッドを搭載する4WDのみの7人乗りミニバンで、トヨタと中国の第一汽車の合弁会社となる一汽トヨタが販売。日本の先代型2代目ヴェルファイアとほぼ同じエクステリアを持っていた。
ただし、クラウンの名を持つことでもわかるようにフロントバンパーの形状が少し異なっており、フロントグリル中央にはクラウンシリーズであることを強調するかのようにクラウンエンブレムの「王冠」が装着されていた。ヴェルファイアが初代と2代続けて独自のフロントエンブレムを装着していたのに対し、明確にクラウンシリーズであることを印象付けるかのように。
もちろん、インテリアにもクラウンエンブレムが液晶メーターやディスプレイ内に設定されており、徹底されていた。また、価格は83万~92万中国元(日本円で約1400万~1540万円)に設定されており、かなりの高額モデルとして位置づけられていた。
■クラウンエンブレムが威容をアピール!
そして今回、登場した2代目となる新型クラウンヴェルファイア。そのエクステリアを見ると、やはりフロントグリル中央には先代より大型化されたクラウンエンブレムの王冠がドーンと鎮座している。
フロントマスクの造形は日本仕様の新型ヴェルファイアそのものなのだが、クラウンエンブレムをつけていることでより高級感をアピールしている。リアにはクラウンエンブレムはないものの、前席ドアサイドには装着されている。
採用されるパワートレーンについては先代同様に直4、2.5Lのハイブリッドのみと思われる。
驚きなのは中国国内での新車価格だ。なんと89万9000~92万9000中国元(日本円で約1800万~1860万円)となっており、先代モデルから300万~400万円ほどの値上げとなっている。
日本の新型アルファード/ヴェルファイアの価格が540万~892万円であることを思えば、クラウンヴェルファイアはベースグレードで3倍以上、高額グレードでも日本の新型アルファード/ヴェルファイアより2倍以上の価格設定とは恐れ入る。
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