【これは珍なり】 究極のヘビーデューティー 米軍、陸自の軍用車を自家用車に!?

【これは珍なり】 究極のヘビーデューティー 米軍、陸自の軍用車を自家用車に!?

 ミリタリースペックといえばその実用性を追い求めたデザイン、利便性にすぐれアパレルでも人気があり、MA-1が今年流行しているのはご存じのとおり。

 クルマの場合も同じで20年ほど前に流行したハマー(H1)も元を辿れば軍用車だ。そんな軍用車の世界に新たな風が吹き始めているという。災害救助にも役立つ質実剛健な1台を紹介したい。

 文:WEBベストカー編集部
写真:(株)ホワイトハウスオートモービル、セイヤー


■アメリカ生まれの凄いやつ

 その名も「MRZR4」。これで「エムレーザー4」と読むとのこと。アメリカのポラリス社の製品で日本では(株)ホワイトハウスオートモービルが輸入元として販売を開始するそうだ。

 さっそくこのゴッツいクルマについてホワイトハウスオートモービルに聞いてみた。

 「そもそもは以前から弊社でも扱いのあったRZR(レーザー)というクルマの派生車種になります。災害時の救助車両としてMRZR4が役立てると思い導入しました」

 このクルマは普通免許では乗ることができず、大型特殊免許が必要とのこと。「免許」というワードでピンと来た方もいるかもしれないが、そう、公道で乗ることができるのだ。

 こんな見るからにミリタリースペックなクルマをお父さんが通勤に使っていたらめちゃくちゃカッコイイ気がする。

a
大型特殊免許なら運転できる!!

■ミリタリースペックに酔う

 室内では4点式シートベルトを装備している。元々がミリタリーなクルマだから横転するような場所の走行だってあり得る。そうなったらやはり4点式シートベルトがないと不安だ。さらにその際に乗員を保護するロールケージも装備する。

 このロールケージも優れものでなんと工具不要で折りたためるそうだ。なぜかって? それはなにかと話題の輸送機、オスプレイへの搭載時に邪魔にならないようにとのこと。いやはや、実用性の極致だ。車体のサイズは全長359×全幅155×全高188㎝。

 このコンパクトなボディながら4人乗りで、肝心の走行性能はアメリカ軍のUSSOCOM(特殊作戦軍)の使用実績でお墨付き。4WDシステムはパートタイム式で、サスペンションのストロークも約32㎝と大きくそのポテンシャルを感じさせる。

 搭載エンジンは875㏄の2気筒4ストロークDOHCのガソリンエンジン。燃料タンクは27Lで、最大航続距離は149㎞だ。気になる(!?)最高速度は100㎞/hで当然ながら高速道路だってOK。またエアコンの設定はないもののパワステ、CVTの装備で意外にもドライブは快適そうにも思える。

 こうなると気になるのが、我々一般人が買えるかどうかということだが、すでに民間向け販売も行うことは決定している。詳細な価格は未定だが軽く1000万円は超すと思われる。たしかに安い買い物ではないがいざという時の備えとしては、金額に代えられない価値がありそうな1台だ。

b
このようにロールケージを畳めばオスプレイへの搭載も可能になる

次ページは : ■自衛隊のジープだって買える!?

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!