ノートの成功がキューブマーチを追い詰めたのか?
つまり、この3台は、大きさやターゲットは似通っているものの、誕生した背景は大きく違う。
安さによる拡販に挑戦したマーチ、デザインを生かして拡販を狙ったキューブに対して、Bセグメントに真向勝負をして、販売成功したノート。
日産は、ノートに投資を絞ったおかげで、国内販売において、ギリギリ体を保つことができたのだ。
結果的には、ノートの成功がマーチとキューブを追い詰めた形になったといえる。とはいえ、メーカーに体力(資金力)があれば、マイナーチェンジでマーチ&キューブにe-POWERを搭載するなど、対策を施すことは可能だったであろう。
しかし、ご存知の通り、現在の日産は「2019年4~6月期連結決算 営業利益98.5%減」という衝撃的すぎる窮地に追い込まれている。余力などあるはずもない。
ほとんど同じ車格のヴィッツとアクアの商品力を、どちらも高く維持し続けられるトヨタには、基礎体力があるのだろう。
まとめ
現時点、マーチが国内販売終了となるかはまだ定かではないが、ノート躍進の裏で、縮小してしまったマーチとキューブ。
日産の現状を考えると、そうするしかないのかと思いつつも、元日産社員としても、いち自動車ファンとしても、マーチやキューブなど、日産が誇る名ブランドがどんどん消えていていってしまうのは、非常にもどかしく、とにかく残念でならない。
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