日産ノートの成功がマーチとキューブを追い詰めたのか!? 

ノートの成功がキューブマーチを追い詰めたのか?

 つまり、この3台は、大きさやターゲットは似通っているものの、誕生した背景は大きく違う。

 安さによる拡販に挑戦したマーチ、デザインを生かして拡販を狙ったキューブに対して、Bセグメントに真向勝負をして、販売成功したノート。

 日産は、ノートに投資を絞ったおかげで、国内販売において、ギリギリ体を保つことができたのだ。

 結果的には、ノートの成功がマーチとキューブを追い詰めた形になったといえる。とはいえ、メーカーに体力(資金力)があれば、マイナーチェンジでマーチ&キューブにe-POWERを搭載するなど、対策を施すことは可能だったであろう。

 内田誠氏が日産自動車社長兼最高経営責任者(CEO)に12月1日付で正式就任した。<br>それに伴い、社長兼CEO就任記者会見が開催された。 <br>画像をクリックすると就任記者会見の記事へ移動します。
内田誠氏が日産自動車社長兼最高経営責任者(CEO)に12月1日付で正式就任した。
それに伴い、社長兼CEO就任記者会見が開催された。
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 しかし、ご存知の通り、現在の日産は「2019年4~6月期連結決算 営業利益98.5%減」という衝撃的すぎる窮地に追い込まれている。余力などあるはずもない。

 ほとんど同じ車格のヴィッツとアクアの商品力を、どちらも高く維持し続けられるトヨタには、基礎体力があるのだろう。

まとめ

 現時点、マーチが国内販売終了となるかはまだ定かではないが、ノート躍進の裏で、縮小してしまったマーチとキューブ。

 日産の現状を考えると、そうするしかないのかと思いつつも、元日産社員としても、いち自動車ファンとしても、マーチやキューブなど、日産が誇る名ブランドがどんどん消えていていってしまうのは、非常にもどかしく、とにかく残念でならない。

【画像ギャラリー】2018年国産登録車販売台数NO.1獲得したノートの魅力

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