カムリを筆頭にセダンも圧倒的な人気
以上の3車種はすべてSUVだ。ほかのカテゴリーでは、セダンのトヨタカムリが注目される。34万台を売り、トヨタの北米販売ではRAV4に次ぐ人気車だ。
国内でも2019年には1万9000台ほど販売したから、オデッセイよりも少し多い。人気が低迷するLサイズセダンでは好調な部類に入るが、さすがに北米に比べると圧倒的に少ない。
このほかにも北米では日本車のセダンが販売され、ホンダ シビックは33万台、トヨタ カローラが30万台、ホンダ アコードが27万台という具合だ。
カムリも含めてこれらのセダンは、1990年頃までは国内でも好調に売れていた。しかしその後は、3ナンバー車の税制不利が撤廃されたことを受けて、カローラ以外はボディを拡大させていく。
デザインなどを含めたクルマの性格も北米指向が強まり、2000年代に入ると、カムリ/シビック/アコードは、日本国内における売れ行きを大幅に下げた。
その代わり北米ではしっかりと売れ続けている。カローラについては、3ナンバーサイズになった国内版のカローラとはホイールベース(前輪と後輪の間隔)と全長が異なり、後席の足元空間にも余裕がある。
日産やスバルも! そのほか北米で人気の国産車は?
日産のセダンではセントラがあり、北米で2019年に18万台以上を販売した。
セントラ+シルフィ+ティーダセダンの姉妹車合計では71万台近くに達するから、世界的に見れば日産のベストセラーで、ローグ&エクストレイルの68万台と並んで日産を支える存在だ。
スバルではアウトバック(日本名はレガシィアウトバック)が18万台を販売した。レガシィセダン(日本名はB4)も5万台だから、合計すると23万台に達して堅調だ。
日本ではアウトバックとB4を加えたレガシィ全体でも5000台だから、北米向けの商品に発展した。
ちなみに2019年における国内の新車販売状況を見ると、軽自動車が38%に達して、コンパクトカーも25%を占める。国内販売のトップ3車はホンダN-BOX、ダイハツタント、スズキスペーシアの軽自動車で占められ、以前に比べると売れ筋車種が大幅に変わった。
その点で北米を中心とした海外では、かつての日本車の主役が今でもメーカーを支えている。この売れ行きが下がれば、日本メーカーの存亡にかかわる。
一刻も早く有効な治療薬が普及して、感染が収まることを祈りたい。それまでは充分に注意をしながら、冷静に判断して、自分ができることを淡々と進めたい。
コメント
コメントの使い方