カーライフは維持費がどうしてもネックになりがち。でも、どうにかして1円でも安く節約することができる秘策があるのは知っていますか?
そこで今回は「クルマ界の節約キング」こと、コスパには厳しい渡辺陽一郎氏にあれこれ節約できる10のテクニックを聞いてみました。
文:渡辺陽一郎/写真:ベストカー編集部
ベストカー2018年8月26日号
■クルマを買うときの節約術あれこれ
クルマを買うときは1円でも安く買いたいもの。例えば300万円のクルマを買うときも、295万円になれば精神的な幸福度は5万円以上のものがあるはず。
ということで、今回は渡辺陽一郎氏にクルマを買うときの節約術あれこれをまず聞いてみました。
【下取り査定が高くなる購入時季は?】
すぐ越年して年式が古くなる12月のボーナス時期の新車購入より、翌年の1月に買えば(登録すれば)、高年式を保てる。
例えば2018年1月に購入し2020年12月に売却すると、3年近く使っても2年落ちで計算され、売る時は高値になるメリットが!
また、決算フェア開催の2月に契約して3月に登録と納車を行うケースもお得。決算値引きを獲得できて、9カ月間はその年式を維持できるから、バランスのいい買い方といえるでしょう。
【軽自動車税を1年分節約する裏技とは!?】
軽自動車税は軽乗用車が年額1万800円、軽商用車は5000円。購入時の月割り納税はなく、購入の翌年度ぶんから納めることに。
そうなると年度が変わった4月1日に届け出(小型/普通車では登録)をすれば、その年度は無料なんですよ。
さらに翌年度からの課税になるので、軽乗用車であればほぼ1万800円を節約できる。いいでしょ、これ!
【併売車種を買うときは点検費用も比べるべし】
トヨタの販売ディーラーは4系列に分かれ、プリウスやアクアなど全店が取り扱う併売車種も増えている。
併売車種を買う時は、いろいろな条件を出して、比較して販売系列を決めるとお得です。例えば購入時には、各販売系列同士で値引き競争をさせる。
ローンを使うなら、販売系列による金利の違いも比較。残価設定ローンの残価率も、同じ車種で違いがあり、同じ条件で見積りを取って月々の返済額を比べるのも得策。
そのほか数年先の車検や点検の基本料金(主に工賃)も違うので、そこも比較。細かく提示、比較して安くするのがミソです。
【オプションはメーカーオプションを積極的に】
オプションには、生産ラインで装着されるメーカーオプション(MO)と、販売店で組み付けるディーラーオプション(DO)がある。
選択肢はDOが多いが、機能のわりに価格を安く抑えているのはMO。例えばアルミホイールはDOが4本で10万円、MOの場合は半額以下の4万5000円の場合も!
DOでは外したスチールホイールが無駄になり、同時に販売会社の粗利も多く含まれて価格が高くなるが、MOは車両本体に準じるからです。
そのいっぽうで、DOは無料でサービス装着を実施するなど、販売会社ごとにいろいろな活用をしているのです。
【オプション満載よりも上級グレードを】
上級グレードは、標準装着される装備が豊富なわりに価格を安く抑えているケースが多い。というのも、クルマに装着される装備の原価は想像以上に安く、豊富に装着してもコストはそれほど上がらないから。
さらに上級グレードは数年先に売る際も有利になる。下取り査定はグレードによって異なる「型式」で判断されるからです。
安いグレードにオプション装備を数多く加えるより、”いい買い方”ですよ。
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