スーパーSUVは日本車の専売特許だった!! 超速SUV今昔物語

■ポルシェカイエンターボ(2017年12月〜)

4L、V8ツインターボ:550ps/78.5kgm

 

日本では2017年12月16日から予約受注が始まったポルシェカイエン。価格は1855万円。搭載されるエンジンは550ps/78.5kgmを発生する4LV8ツインターボ。最高速度は286km/h、0〜100km/hは4.1秒(スポーツクロノパッケージは3.9秒)

 さて、ポルシェの話が出たのでカイエンターボについても挙げておこう。2002年のこと、初代カイエンの海外試乗会でアウトバーンを走行した時のことを思い出す。まだスーパーと名がつくSUVがそれほどなかった頃、カイエンターボは恐ろしいほどのパワーだった。

 450ps/63.2kgmの出力。あっという間にスピードメーターは260km/hを指す。そしてその速度で安定してコーナリングを始めたのだ。当時としてはスバ抜けた性能だった。

 このカイエンはV8エンジンをフロントに搭載する4WDで、モノコック構造のプラットフォームは専用設計。しかも、アウディ、フォルクスワーゲンの同じSUVと共用する。つまり、SUVとしての専用設計なのだ。

 2017年に発表された新型カイエンターボは、4LV8ターボによって550ps/78.5kgmの出力で0〜100km/hは4.1秒と激速のスーパーSUVとなっている。

 カイエンの凄いところはアダプティブエアサスペンションを装備していて、悪路から舗装路まで車高をコントロールしてどのような路面でもフラットライドな乗り味を楽しめること。

 スーパーSUVでありながらスーパーラグジュアリーSUVなのだ。また後輪操舵システムを採用していて、コーナリングとレーンチェンジで抜群の安定性だ。

■ベントレー ベンテイガ(2015年12月〜)

6L、W12気筒ツインターボ:608ps/91.8kgm

2015年12月に発表されたベントレー初のSUV、ベンテイガ。価格は2739万円。全長5150mm、車重2530kgという体躯には608ps/91.8kgmを発生する可変シリンダー機構付きの6L、W12気筒ツインターボが搭載され、最高速度は301km/h、0〜100km/hは4.1秒で駆け抜ける

 では、スーパーかつ、ラグジュアリーな、思わずラーメンの全部載せみたいなSUVといえば、2015年12月に発表されたベントレー初のSUV、ベンテイガだ。驚くのはその室内の静粛性と乗り心地。

 同じグループメーカーゆえにベースのプラットフォームはカイエンなどと同じといわれているが、洗練された乗り味はカイエンを凌駕する。608ps/91.8kgmを発生する6L、W12ツインターボエンジンの加速は凄まじく、0〜100km/h加速は4.1秒、最高速度は301km/hとベントレーの名に恥じない堂々たるもの。

 2018年1月に発表、2018年秋からデリバリーが開始されるV8モデルは同グループに属するポルシェのカイエンターボと同じ550ps/78.5kgmを発生する4L、V8ツインターボを搭載し、0→100km/hは4.5秒、最高速度は290km/hを達成する。

 価格はW12が2739万円、V8はW12より、744万4000円安い1994万6000円だ。

次ページは : ■ランボルギーニ ウルス(2018年2月〜)

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