あぁどうしよう!?? 車の中に水が!? 冠水した道路に入るべからず!! 知っておきたい水害の危険

確認すべし!! 水害で自動車保険の車両保険は利用できるのか

 愛車が浸水の被害に遭ったときには、自動車保険の車両保険を利用できる。車両保険には一般条件、クルマ同士の事故を補償する車対車+A(エコノミー型)など、さまざまな条件があるが、洪水による被害は多くの車両保険で補償対象にされているはずだ。

 水害対策として、最低限の補償でもいいので、車両保険へ加入を勧めたい(ちなみに、同じ水害でも、津波による被害は車両保険の対象外とされることが多い)。

 水没の状況によって、修理を必要とする損害なのか、それとも修理が出来ないくらいの損害なのか(いわゆる全損)なのかを判定する。

 ディーラー営業マン時代に、何度か豪雨被害を目の当たりにしてきた筆者。実際の水没車を見ていくと、エンジンルームがすべて水没、もしくはシートの座面上5cm程度まで浸水するような状況になると、全損という判断が出ることが多かった(実際には被害の状況を、保険会社の判定員がチェックして、補償決定となるので、必ずしも全損扱いになる条件とはいけない点に注意してほしい)。

 修理する側からしても、クルマの半分が水没した車両を修理することは難しい。仮に直しても、水没による後々の影響が全て捨てきれるわけではないので、故障のリスクを抱えたまま、引き渡すのだ。

 修理は、水没が原因と考えられる不具合については、発生しても責任は負えないという書面を取り交わして行われる。ユーザーにも、ディーラーにとっても、苦しい修理となるのは想像のとおりだ。

 現在の日本では、どこでも水害は起こり得るだろう。エコノミー型でもいいから、車両保険を付帯することを、再三再四お願いしたい。

 また、普段から水が溜まりやすい道路は認識しておき、豪雨時には通行しないという準備も大切だ。都市部ではアンダーパスでの冠水が目立ち、立ち往生する車も多い。防災グッズの準備と対処法は、そして地形の特性を普段から頭に入れて、運転しなければならないだろう。

【画像ギャラリー】線状降水帯で大雨!! すぐさま確認すべし!! 道路が冠水したらどうする?(5枚)画像ギャラリー

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