クラス最高の安全性
また、57Xは大型トラックで最高水準の安全性とコネクティビティ機能を目指した。ドライバー、歩行者、二輪車を保護するとともに、オペレータにとっては何よりも重要なトラックのリアルタイム情報を提供する。
こうしたコネクティビティ技術により、事故に関係した修理やダウンタイムを低減し、保険コストも最小化する。
安全性能としてはクラス最高の「デトロイト・アシュアランス5.0」が標準装備となっている。これは主にダイムラーグループで開発している安全装備をパッケージとしたものだ。
カメラとレーダーによりトラック前方の障害物を常に検出し、フルブレーキまで可能な最新の衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト5」(ABA5)もこのパッケージに含まれている。
時速0kmまで対応したACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)も同様で、安全な車間距離を自動で保つことで運転に余裕が生まれる。
いっぽう、オプションのALA(アクティブ・レーン・アシスト)は車線維持アシスト、自動停車、車線の逸脱防止、ステアリングのアシストなどをまとめたもの。
ステアリングのアシストは、駐車場やヤードなどにおける操作性が大幅に向上するためドライバーの疲労軽減が期待できる。加えて57Xに初搭載したアクティブ・サイドガード・アシスト(ASGA)が、右折時(米国は左ハンドル)の死角という問題を緩和する。
ウェスタンスターのDNA
デイキャブから72インチスリーパーまで、運転席は快適なレザーシートだ。スリーパーモデルではオプションでテーブルとマーフィベッドを備えたドライバーズラウンジを用意する。
また、空調システムの操作性改善や断熱性の向上、フロントガラスの大型化など、ドライバーの快適性も向上した。
エクステリアの灯火類はオールLEDで、道路上では際立った存在感を放つ。もちろん光量の増加により安全性も高めた。ヘッドライトもLEDだが、氷や結露を素早く取り除くセンサー付きのデュアルステージインテリジェントヘッドライトとなっている。
インテリアのライトもLEDにより光量・寿命ともに向上している。
そのほか、オーナーやドライバーの好みに合わせた多くのカスタム・オプションを用意し、2023年の第1四半期からDTNAのクリーブランド工場で製造を開始する。
空力性能の向上を目指すとトラックのデザインは似てくるが、57Xの特徴的なスタイリングは、ウェスタンスターブランドの伝統を受け継いでいる。なによりも、数百万マイルを走り抜くウェスタンスターのDNAを、米国のトラックドライバーが信頼している。
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