「新型デリカD:5は雪上のランエボだった!?」 三菱北海道雪上試乗会

■旧型からの進化ぶりはどうだったのか?

新旧デリカを乗り比べ。いったいどれくらい進化したのか興味津々

エンジニアの方に「もう新エンジンと言ったほうがが良いのでは?」と問うたところ「いや、でもブロックが変わっていませんから」と真顔で返されてしまった。

こ のあたりがいかにも三菱の人らしいところ。学究肌でハッタリが苦手なのはわかるけど、その辺は「もっとアライアンスパートナーを見習ってアピールしよう よ!」と、思わず口から出かかってしまいました。

というのも、新型2.2Lディーゼルターボエンジンが圧倒的によくできているからだ。カタログスペック上は出力3psダウン、トルク2kgmアップ(145ps38.7kgm)という程度なのだが、静粛性、レスポンス、トルク感、すべてにわたってその差がソク実感できるくらいパフォーマンスが向上している。

また、この新型からATもアイシンの最新型8ATに変更されているのだが、こちらもワイドなカバーレシオとフリクションの少なさで走りに貢献している。

車重2トン近い重量をまったく意識することなく、走り出しからグイグイ加速してくれるし、パドルシフトにもシャープに反応。ただイージーなだけではなく操るのが気持ちいいATになっているのだ。

新型デュアルピニオンEPSステアリングや的確で素早くシフトチェンジできる新型8速ATの採用などにより、走りの軽快感が先代モデルと大違い

デリカD:5は安心して雪上のテストコースを走ることができる。乗り心地がよく、静粛性も高い。とにかく足がよく動く極上のミニバンだった

従来から定評のある4WD性能にこのパワートレーンが加わったんだから、雪上での走りはまさにミニバンの皮を被ったランエボといった趣だ。

パリダカ2連覇で有名な増岡さんにも運転してもらったのだが、モーターランド千歳に設定されたアップダウンの激しいコースを「え? この勢いで突っ込んじゃっていいの?」という勢いでガンガン走破してゆく。

デリカD:54WDシステムは、電制カップリングによるオンデマンド型だが、LOCKモードを備えること、対角輪が同時に接地性を失ったときのブレーキLSD効果増強など、オフロード性能に対するこだわりがハンパない。

デリカD:5の4WDシステムは電子制御式4WDのオールホイールコントロール。新型デリカD:5に搭載される2.2L、直4コモンレール式DI-Dターボエンジンは145ps/38.7kgm

3つのドライブモードは日常の街中走行から、高速道路、滑りやすい雨や雪道の走行、さらに本格4WD走行まで、路面や運転条件に応じて、3つのドライブモードが選択できる。状況に応じて駆動力を最適配分する「4WDオート」。強力なトラクションが得られる「4WDロック」。燃費の良い「2WD」。各モードへの切り替えは、シフトレバー横に設けたダイヤル式のドライブモードセレクターで走行中でも簡単に行える

次ページは : ■雪上のランエボじゃないかと思うほどガンガン攻められる!

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