スバルと同社のモータースポーツ統括会社であるSTIは6月3日、同月9日から開催される全日本ラリー選手権「RALLY TANGO」(開催地:京都府)から予定していた新型車両(現行型WRX S4)の投入を見送ることを決めた。5月31日に発生した事故を受けての対応となる。
文/ベストカーWeb編集部、写真/西尾タクト
■5月24日に現行WRX S4ベースの全日本ラリーマシンを公開したばかりだったが……
2023年シーズンの全日本ラリー選手権は、スバルとSTIが新井敏弘選手と鎌田卓麻選手のチーム運営サポートと車両開発サポートを行い、「SUBARU RALLY CHALLENGE」チームとして新たな体制で全日本ラリーに参戦している。
5月24日にはその新型マシンが群馬サイクルスポーツセンターでメディアに公開されたばかりだった。それまでのEJ20ターボから新たにFA24ターボにパワートレーンをスイッチし、新井選手も鎌田選手もそのニューマシンのテストに手ごたえを感じていたことについては既報のとおり。
ところが5月31日、同じくその群馬サイクルスポーツセンターでテストを行っていた鎌田選手のマシンが事故に遭い、鎌田選手が腰椎圧迫骨折の重傷、コドラを務めていた鎌田選手をサポートする部品メーカーの社員が外傷性くも膜下出血で重体と、突然のニュースが翌6月1日になって流れてきたのだ。
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