世界初! 日産 進化版プロパイロットの凄さと限界

価格は従来版より相当高い!? 他車種展開への「懸念」

2018年度登録車販売No.1に輝いたノート。現在は従来版のプロパイロットも未搭載だが、こうした低価格の大衆車にどこまで新しいシステムを搭載できるかが今後の課題だ

 日産は「プロパイロット2.0」を自動運転「レベル2とレベル3の間」と位置付けている。

 こうしたシステムは、どのメーカーもすでに研究済みであり、どのメーカーがいつ出すのかタイミングをお互い見計らっていたように感じる。

 各国の法整備が追い付いていないことが多く、自動運転制御が出来上がっていても、導入ができなかったのだ。

 今回スカイラインで日本導入できたということは、今後他メーカーからも一気に拡散していく可能性が大である。

 ともかく、ネックはコストであろう。

「プロパイロット2.0」を実現するにあたり、カメラが7個、レーダーが5個、音波ソナーが12個、さらに3D高精度地図データ、ドライバーの顔を見張るカメラ、車両の前後方向1m、左右方向5cmという精度の高さで自車位置を把握する強固な通信システムなど、明らかに「プロパイロット1.0」と比べ、技術水準が上がっている。

 価格は発表されていないが、プロパイロット1.0が10万円弱(デイズハイウェイスターのオプション価格)であったが、その金額を遥かに超えて30万円以上となる可能性もある。

 スカイライン以降の「プロパイロット2.0」採用車種の発表はなかったが、ぐずぐずしていると、あっという間に他メーカーが追従してくるだろう。

 日産がリードを保つには、セレナ、エクストレイル、リーフ等のミドルクラスへの早期採用、そしてノートやデイズ等のエントリークラスへ、いかに安く採用できるかにかかっている。

「極める」も大切だが、早急に「広げる」を行うことが、日産のエンジニア達が今なすべき課題ではないだろうか。

◆「自動運転」 5つの段階
レベル0/ドライバーがすべてを操作
いわゆる普通のクルマはレベル0にあたります。
【運転支援】レベル1/システムがステアリング操作、加減速のどちらかをサポート。
レベル1は「運転支援技術」と呼ばれ、「自動運転」とは呼びません。
【運転支援】レベル2/システムがステアリング操作、加減速のどちらもサポート
【自動運転】レベル3/特定の場所でシステムが全てを操作、緊急時はドライバーが操作
ドイツで発表されたアウディ A8は世界で唯一レベル3の自動運転を搭載していますが、日本ではまだレベル3の自動運転が許可されていないために、レベル3の自動運転を搭載したA8の販売時期は未定です。
【自動運転】レベル4/特定の場所でシステムが全てを操作
システムが緊急時の対応も行います。どのメーカーも市販段階には至っておらず、コンセプトカーやテスト走行の段階にとどまります。
【完全自動運転】レベル5/場所の限定なくシステムが全てを操作

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