タクシーに飛行機のファーストクラスが出現!? そんなゴージャスなタクシー、その名も「VIPタクシー」は日本交通(本社・東京都北区)が今年1月13日から導入したタクシー車両で、↑の写真を見てもらえばわかるが現行クラウンハイブリッドロイヤルサルーンをベースとする。
同社にはハイヤーと通常のタクシーの中間に位置し、通常のタクシーよりワンランク上の車両と乗務員による「黒タク」車両が’01年から導入されているのだが、今回のVIPタクシーは同社タクシーのなかでも最高峰という位置づけとなる。
車内には無料Wi-Fiと大画面10・2インチの後席用液晶TVが備えられており、くつろぎの空間を演出。ドライバーは同社選りすぐりのベテラン優良乗務員が務める。
最新のIP配車システム用ナビを装着しており、GPSコードを渡せば、ユーザーは車内で熟睡しながら目的地の玄関の前まで到着できるとのことだ。
ただし、VIPというだけあって誰でも簡単に乗れるワケではない。現在のところ、同社が提供している「日本交通タクシー配車アプリ」による注文が必要で、ネット決済を利用するユーザーのみが利用できる。つまり、〝流し〟での利用は原則的に不可。
現在、営業区域は原則として東京23区内となっているのだが、同社と契約している森ビルの六本木ヒルズ専用タクシー乗り場には時折、このVIPタクシーがひょっこり並ぶ時もあるんだとか。同社の配車アプリ以外でこのクルマに乗れた場合はラッキー!?
で、気になるのはその利用料金だが、初乗り料金は税込みで2220円(迎車料金410円+初乗り運賃730円+車両指定手数料1080円)で、通常のタクシー運賃に1080円が加わる。これを高いとみるか、妥当とみるかはユーザー次第だろう。
さっそくベストカー編集部・渡邊もこのVIPタクシーに試乗してみることに(ただし、ワンメーターだけね)。その感想はまさに「至れり尽くせり」といった感の優雅な室内空間を満喫でき、一度これに乗ってしまうとふつうのタクシーには乗れなくなってしまいそうだ。
導入後のユーザーからの反応について、同社総合営業部広報プロジェクトチームの徳山正敏マネージャーに話を伺うと、「おかげさまでおおむねご好評をいただいておりまして、『1080円のプラス料金を払ってもまた利用したい』、『早朝のゴルフや深夜残業での帰宅時にはまたぜひ乗りたい』といった声が寄せられています」
今後、営業エリアの拡大や、予約の受付などにも対応していく予定だという。
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