笹原右京がユーロカップフォーミュラ・ルノー2.0第5大会ニュルブルクリンクで2位!

笹原右京がユーロカップフォーミュラ・ルノー2.0第5大会ニュルブルクリンクで2位!

 ベストカー本誌でも連載中の日本レース界の期待の星、笹原右京の奮闘をお届けします!


■大会概要

  • 開催地:ドイツ(ニュルブルクリンク:一周 5.148km)
  • 開催日:2015 年 9 月 11 日(金)〜13 日(日)

■ニュルブルクリンク・レビュー

  • 9 月 11 日(天気:晴れ/路面:ドライ)  練習走行 1 回目  5 番手/練習走行 2 回目 1 番手
  • 9 月 12 日(天気:晴れ/路面:ドライ)  予選 1 回目 /4 番手
  • 9 月 12 日(天気:晴れ/路面:ドライ)  決勝レース 1 / 2位
  • 9 月 13 日(天気:曇り/路面:ドライ)  予選 2 回目/ 3番手
  • 9 月 13 日(天気:雨/路面:ウェット)  決勝レース 2/ 8 位

 2015 シーズンのユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0(EURO CUP FR2.0)第 5 大会は、9 月 11〜13 日に ドイツ・ニュルブルクリンクで 35 台の参加により実施されました。ART ジュニアチーム所属の笹原右京(ささはら うきょう/19 歳)は、4 番グリッドからスタートした決勝レース 1 は 2 位、3 番グリッドからスタートした決勝レ ース 2 は 8 位でした。

 11 日に実施された 50 分間×2 回の練習走行では、1 回目に 5 番手、2 回目にコースレコードとなる 1 分 55 秒 584 のトップタイムを記録して幸先の良い滑り出しを見せました。

 12 日午前に実施された予選 1 回目は 2 組に分けられ、グループ B に割り当てた笹原は 1 分 55 秒 087 を記録して グループ 2 番手となり、4 番グリッドから決勝レース 1 に臨みました。

 同日午後の決勝レース 1、笹原は 4 番グリッ ドから絶妙なスタートを見せ、1 周目の競り合いを制して 2 番手へ浮上。終始にわたり先頭のドライバーを攻め立て る積極的な走りで、2 位表彰台を獲得しました。

 13 日午前に実施された予選 2 回目も 2 組に分けられ、笹原は 1 分 55 秒 095 を記録してグループ B の 2 番手とな り、3 番グリッドから決勝レース 2 に臨みました。同日午後のレース 2 決勝はあいにくの雨で、セーフティカー (SC)先導によりレースが始まりました。

 3 周終了時点で SC がコースから退去して実質的なスタートとなり、笹原 は 6 周目に前を走るドライバーのミスに乗じて 2 番手へ浮上、トップのドライバーを視野にとらえました。しかし、7 周目にコースアウトして 3 番手へ、9 周目にもコースアウトして 6 番手へ後退。

 さらに最終周にも順位を落として 7 位でチェッカードフラッグとなりました。しかも、最終周の最終シケインをショートカットしてアドバンテージを 得たという裁定が下されて 8 位へ降格となりました。

 なお、次のレースは 9 月 18〜20 日に同じドイツ・ニュルブルクリンクで開催されるフォーミュラ・ルノー2.0 NEC 第 6 大会となります。ぜひ、笹原に引き続きご注目いただき、末⻑いご支援とご声援をよろしくお願い申し上 げます。

■笹原右京のコメント

 「レース 1 の予選は最終セクターのシケインで攻めすぎ、グループ B の 2 番手となりましたが、クルマには手応えを感じていま した。決勝はスタート直後の第 1 コーナーで 3 ワイドとなり、状況が良いと思ったイン側へ切り込んで 2 番手へ上がりました。 トップよりも自分のペースが速く何度かアタックしましたが、オーバーテイクは難しく 2 位でした。それでも、4 番手から良いリ カバリーができました」

 「レース 2 の予選はクルマの状態こそ良かったものの、新品タイヤでのグリップがいままでよりも少ないように感じました。ポ ールポジションは逃しましたが、3 番グリッドは勝利をイメージできる感触がありました。僕らの決勝のひとつ前、フォーミュ ラ・ルノー3.5(FR3.5)のレース直前に雨が落ちてきました。FR3.5 のレース中の雨は上がったりまた降ったりという難しい様 子で、それを見ながらどこまで自分たちのクルマのセットをアジャストできるかが肝となりました」

 「結果から言えば、ヘビーウェットとなった路面に対して、完全にかけ離れた状態のクルマでの走行を強いられるレースとなりま した。ピットアウトした時点ですでにこれはまずいと感じましたが、スタート前のグリッド上で立て直せることは僅かです。恐れ たとおりスタート後のクルマはコースに留まるだけで精一杯、まるで氷上を滑っているような操縦性でした。決して攻められるよ うな状態ではないので、2 度コースアウトをしながらも必死に走行を続けました」

 「順位を落として大きな落胆はもちろんありますが、無事にクルマを最後まで運べ、ポイントを獲得できたのは不幸中の幸いとも 言えます。当然ですが僕を含めてチームの 3 台とも全滅でした。今大会はドライでのセットを大幅に改良して臨み効果を得たぶ ん、その状態から突然の雨に対するアジャストに大きな課題を残しました。タイトル獲得に向け、僅かに残されたチャンスをもの にするために、チーム一丸となって検証や研究に取り組み、この悔しさを無駄にしないよう必ず成⻑の糧にします。今後も皆さま のご声援とご支援をよろしくお願い致します!」

(笹原右京リリースより)

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