近距離モビリティを取り扱っているWHILL社(本社・東京都品川区)は2024年4月10日、全国の自動車ディーラー115社が横断連携し、距離によってモビリティの使い分けを提言する取り組みを開始した。発表会の模様などをレポートしよう。
文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/WHILL PR事務局
■WHILLユーザーの関根勤&麻里親子が登場
都内で実施されたこの日の発表会、「近距離モビリティWHILL『遠くはクルマ、近場はウィル』移動の新習慣発表会」には、タレントの関根勤さんとその娘の麻里さん親子がゲストとして登場。勤さんはWHILL社の近距離用モビリティ、「WHILL モデルC2」に乗って登場。
「IOCのバッハ会長と同い年の関根勤です」と、出席したメディアから笑いを誘った勤さんは2年前に麻里さんから贈られたというWHILLモデルC2を愛用しているという。「医者からは8000歩歩くように言われていますが、ボクはゴルフに行ったら2万歩以上になり、そうなると健康障害になるんです。そんな時にはこのモデルC2を使うようにしています」
2024年に芸能生活50周年を迎える勤さんは現在70歳。娘の麻里さんは39歳だが、お互いの自宅は歩いて5分ほどで行き来できる距離にあるのだそう。近所の買い物にスーパーへ行く際はクルマで行くか、それとも歩いて行くか、距離や荷物に応じて判断しているとのことだが、今回新しく登場したWHILLモデルSはその間の選択肢としてちょうどいい近距離モビリティなのだという。
■購入には地域ごとで補助金の条件が異なる
発表会の冒頭でプレゼンした同社の池田朋宏上席執行役員によると、「弊社の調査では日常的にクルマに乗るシニア世代のふたりにひとりが『近場の運転は駐車が面倒』『クルマを出すほうがかえって遠回り』と感じている」そうな。
そこで、同社はホンダカーズ埼玉西店と連携して300mほど離れた場所へ行き、荷物を持って元の場所へ戻るという比較実験をクルマ、徒歩、WHILLの3種類で実施。その結果、クルマが13分、徒歩が10分、WHILLが7分という平均所要時間になったという。
今後、同社は全国115の新車ディーラー1350店舗超の店舗と連携し、免許返納後も快適に移動する手段としてのWHILLの使い方を提唱していきたいとしている。
4月11日からは65歳以上のユーザーを対象に、5月31日までの間にディーラー店舗でWHILLを購入する場合、購入モデルに該当するアクセサリーセットがプレゼントされるキャンペーンも実施する。
WHILLモデルSは歩道走行可能な電動スクーターで、免許は不要。1充電あたりの走行可能距離は33km、段差乗り越えは7.5cmまで可能だ。最高速度は6km/h。フロント部に備え付けられたバスケットは耐荷重4kgで、日頃の買い物でお米やペットボトルの水など重量物を購入した場合も安心して運べる。
価格は25万7000~27万2000円。ちなみに、こうしたシニアカー(電動カート)購入に関する補助金制度はユーザーが住んでいる地域ごとに補助の有無や条件が異なっている。このあたりは自分が住んでいる役所の「高齢福祉課」や「高齢者支援課」など担当部署に問い合わせる必要がある。
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