【徹底対談】日産CEOに国沢光宏氏がノータブーで聞きまくる!! 日産は本当に変わるのか? 「いい人」評価が多いエスピノーサCEOの本音に迫る

【徹底対談】日産CEOに国沢光宏氏がノータブーで聞きまくる!! 日産は本当に変わるのか? 「いい人」評価が多いエスピノーサCEOの本音に迫る

 自動車評論家として読者にしっかりと情報を伝えることをモットーにしてきた国沢光宏氏。これまで世に出た日産エスピノーサCEOのインタビュー記事を見て「まだまだ甘すぎる」と厳しい判断。そこで自ら日産に直談判をして個別インタビューの時間を確保。国沢氏だから聞ける、そしてベストカーWebだから掲載できるインタビューをお届けします。

聞き手:国沢光宏/写真:小林岳夫

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国沢親方が日産の本丸でトップと対談

ついに実現した国沢光宏氏とエスピノーサ社長の対談。こちらまで緊張感が伝わってきそうだ
ついに実現した国沢光宏氏とエスピノーサ社長の対談。こちらまで緊張感が伝わってきそうだ

 エスピノーサさんについて厳しいことばかり書いていたら、日産広報から「直接聞いてみたらどうですか?」。「私の取材を受けるワケないでしょう」みたいな流れになり「だったらリクストしてください」。「ではお願いします」。

 その後、全く期待せずにいたら日程調整の連絡。広報には「厳しいことばかり聞くと思います」と伝えていたので、よくぞ受けたものだと感心しきり。

 事前に周辺取材をする。するとエスピーノさんを高く評価する人と、そうでない人のボーダーが割と明確に存在する。具体的に書くと、直接会ったり仕事をしたりする人は皆さんポジティブ。ナイスガイだと口を揃える。距離感が遠くなるにしたがい「何も変わらない」とか「今までと同じに感じる」という。よく言えば無関心。どちらかというとネガティブな反応になる。もちろん私は後者である。

日産はしっかりと反省できているのか?

舌鋒鋭くエスピノーサ社長に質問をぶつける国沢光宏氏
舌鋒鋭くエスピノーサ社長に質問をぶつける国沢光宏氏

国沢:よろしくお願いします。時間がもったいなので、ご挨拶は抜きにさせていただきます。メディアにも2つのタイプがあります。1つは極端に言うとスキャンダルを狙う一般メディアで、バッドニュース大好き。できれば自分が社長の首を取りたいという皆さんです。私たちは自動車専門メディアのため、クルマ好きの人を対象としています。

 したがって自動車メーカーが元気な状態で存続し、楽しいクルマをいっぱい出してくれたら嬉しいという立場です。

 その代わり自動車メーカーが良くない方向に舵を切った場合には、厳しくなります。例えば今、ホンダの三部さんに対しても「早く卒業していただきたい」と言っています。ダメなものに対しては厳しいです。ということで日産です。内田社長時代に状況は悪化。そしてエスピノーサさんが社長になりました。だんだん噂を聞くようになって、とっても良い人で、日産大好きだと。

 一方、社長就任後、エスピノーサさんが今まで何度か受けたインタビューは「インタビューすること」自体が目的といったイメージの人たちばかりで、あまり難しいことは聞いていない。

 今回、広報の方に「難しいことも聞きますよ」と言ってOKが出たので、今日は厳しい話になると思います。これもみんな日産のファン、あるいは日産のお客様が思っていることなので、話せないこともあるかもしれませんが、その辺は遠回しでもいいのでお答えいただければと思います。

エスピノーサ氏:はい。ご質問ありがとうございます。厳しい質問、どんどんしてください。問題ないです。何でも聞いてください。

エスピノーサ氏は厳しい意見も正面から受け止めると宣言
エスピノーサ氏は厳しい意見も正面から受け止めると宣言

国沢:まず業績悪化の原因と、誰がこういった状況を招いたのか。そして反省はしっかり出来ているのでしょうか? 具体的に言うと、アメリカの経営に失敗したジェレミー・パパン氏が日産の財務責任者になったり、日産の財務を酷い状況にしたスティーブン・マー氏が中国の責任者になったり。私たちから見ると、反省や総括が全く出来ていないように感じてしまいます。

エスピノーサ氏:パパン氏の人事は私が就任する前に決められていました。これはオペレーションとしてこれ以上変更するのは良くないという考え方だったんですね。パパン氏をCFOに据えたのは良い意思決定だったと思います。残念なことに今回家庭の事情で退任しなければならなくなりました。

 パパン氏はキーマンとして「Re-NISSAN」の定義に大きく関わってくれましたし、私をサポートして厳しい状況を支えてくれました。

 マー氏の人事についても、私が就任する前に決まっていました。私としては不透明な状況を避けたいということで、納得しています。中国事業を統括する能力の高い人間が必要です。彼は過去に中国で仕事をしたことがあり、中国語もできますし、合弁相手のパートナーのこともよくわかっています。今のところ中国事業を統括してうまくいっております。

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