■恩恵を受けるのはトラックだけじゃない!
今回の見直しにより、これまでギリギリ0時に通過すればよかったものが、22時から5時までをフルに活用しようという動きに転じて、トラックドライバーの労働環境が悪化する可能性もある。
しかし、全日本トラック協会は、「本線料金所やSA・PAにおける深夜割引適用待ちの車両滞留の改善など、メリットも大きいものと考えています」と評価している。深夜割引の対象時間帯が4時間から7時間に拡大されることや、長距離割引が拡充されることから、トータルではプラスと見ているようだ。
見逃してはならないのは、今回の長距離割引の拡大は、全車種が対象であることだ。しかも走行した時間帯とは無関係。我々一般ドライバーもフツーに恩恵を受けられる。400kmを超える連続利用は、これまでよりおトクになるのだ。
たとえば普通車で昼間1000km走ったとしよう。従来の計算だと、長距離割引が適用されて2万円ジャストだが、新しい料金は1万7600円。2400円おトクになる。
日本の高速道路は、現在最長で2000km強(青森ー鹿児島間)連続で走ることができる。さすがに一度に2000km走るツワモノは滅多にいないだろうが、たとえば東京ー福岡間は1062km。それくらいなら昼間だけで走り切れるので、実際に走ったことのあるドライバーも少なくないだろう。
本来はトラック輸送の負担増を抑えるための見直しだが、一般ドライバーもおトクになる。ロングドライブ好きには、ちょっとうれしい措置である。
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