なぜR33型GT-Rは“飽き”がこないのか?【松田次生に聞く】

 スーパーGTで活躍する松田次生選手は、大のGT-R好きとして知られる。

 しかも、もっとも好きなのは最新のR35型GT-Rではなく、前世代のモデルとなるR33型GT-Rだというのだ。

 松田選手によれば、R33GT-Rにはドライバーを飽きさせない魅力が詰まっているそう。さっそくお話をうかがってみた。

 語り:松田次生/写真:奥隅圭之
BestCar PLUS 2016年5月18日号


RB26エンジンの4000回転を超えたところからがたまらない

 やはりある程度、手がかかるというか、完成されていないクルマというのは飽きが来づらいと思いますね。

 カスタムできるクルマであるならば、カスタムを重ねていくことで愛着が湧いてきて、手放せなくなるというのはあると思います。

 そういう意味では、実際にカスタムするかしないかは別の問題として、少し変えたいなと思った時にパーツが用意されているクルマのほうが、長く楽しめるのではないでしょうか。

 僕は第2世代のスカイラインGT-Rが好きで、複数台所有していますが、お気に入りは2011年に手に入れたR33型GT-Rです。

 33は34ほど完成されていなくて、煮詰められる部分があるんですよね。そこにかわいげとか、面白さを感じます。

 また第2世代GT-Rが積むRB26DETTエンジンの魅力も飽きない要因ですね。

 低回転はそんなにいい音じゃないんですよ。でも4000回転から8000回転までの、あの高音メインの排気音は、たまらなく魅力的ですよね。速さだけでいったら、今ならもっと速いエンジンはいくらでもあるんです。

 でもあの排気音は気持ちよくて、いつ聴いても「いいな」って思うんです。音も飽きないっていう意味では重要な要素だと思いますよ。

 最近のクルマは機能でいったらどれも十分です。道具として考えれば十分以上だと思います。でもそれだけでは、意外と早く飽きが来ると思いますね。

 道具としてしか付き合えないクルマには、愛着は湧きづらいのではないでしょうか。やはりクルマは、例えばドライブに行って楽しいとか、サーキットも走れるといった実用+αの魅力を備えたクルマのほうが、長く楽しめると思います。

 松田次生
MOTUL AUTECH GT-RでスーパーGTに参戦し、2014年と2015年の2年連続シリーズチャンピオンとなる。
 2007年と2008年には国内トップフォーミュラであるFormula Nipponでも2年連続チャンプを獲得

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