「僕はガソリン臭くてね、燃費が悪くてね、音がいっぱいでるクルマが好き」 豊田章男社長が生み出した「GR」の軌跡

■GRの存在でトヨタの乗り味は明らかに変わった

ヤリスGRMNなどGRはかなり尖ったモデルもデビューさせた。その一方で環境対応もしていくとう二刀流を成し遂げたのは豊田社長の功績のひとつ
ヤリスGRMNなどGRはかなり尖ったモデルもデビューさせた。その一方で環境対応もしていくとう二刀流を成し遂げたのは豊田社長の功績のひとつ

 トヨタのクルマは豊田社長の指揮下で明らかに乗り味も変わった、という消費者は多いだろう。ハンドリングを追求することが快適性を損なうという不安も多かったが、意のままにクルマが動くことは安全性にもつながっている。

 ミニバンも、コンパクトカーも、FCVもBEVも、トヨタの開発にはGRの血統が脈々と流れている。というのは豊田社長が「クルマを正しく評価できる人材」をGRで育て上げてきたからに他ならない。

 ここ数年は「脱炭素」という重責がトヨタにのしかかってきており、GAZOOのスポーツ性は時代に合わないという批判もあがっていた。その答えのひとつがまさかの水素エンジン搭載のカローラスポーツで富士24時間レースに参戦してしまうというもの。もうこんなダイナミックで柔軟な発想ができる自動車メーカー社長は現れないのでは…

サーキットで「マクドナルド買ったらZが当たったからマッチにあげるの」とフラッとKONDOレーシングのピットに現れたモリゾウさん(相手は日産陣営なのにすごいことです……)
サーキットで「マクドナルド買ったらZが当たったからマッチにあげるの」とフラッとKONDOレーシングのピットに現れたモリゾウさん(相手は日産陣営なのにすごいことです……)

 社長交代でクルマ好きにとってはワクワクした時代が終わってしまうかのようにも思えるが、記憶にも新しい2023年の東京オートサロンのトヨタのキャッチコピーを思い出してほしい。「トヨタはクルマ好きを誰ひとり置いていかない」。

 このキャッチコピーはきっと佐藤新社長にも引き継がれるだろう。ちなみに豊田社長はモリゾウさんとしての活動はやめない、という話だから今後も世間をアッと言わせるサプライズを期待したい!!

【画像ギャラリー】またモリゾウエディションでるよね!? GRの傑作名車たち(4枚)画像ギャラリー

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