本音はプロにコーティングを頼みたいけどお金がない……。そんなこんなで数ヵ月おきに洗車し、ワックスがけや市販のコーティング剤でクルマを綺麗にする人は多くいることだろう。
担当もそんな一人だが、そうはいっても洗車は洗車機任せ、コーティングも洗車機とセットになっているコーティング剤で、ごましている状態。ほんとは、自分で手洗い洗車をするべきなんですが……。
そうこうしているうちに、洗車をサボるようになり、ワックスやコーティングもしないまま、年月が過ぎていき、ふと見ると、水垢やウォータースポット、イオンデポジット(ボディに水滴が残り白くこびりついている水垢)だらけ。ヤバい、もう手遅れか?
ということで、市販の水アカ落としクリーナーを量販店で購入、さっそく試してみた!
文/ベストカーweb編集部
写真/ベストカーweb編集部
■水アカ、ウォータースポット、イオンデポジットだらけで凄いことになっていた
昔は、1ヵ月に1回は洗車場に通い、洗車&コーティング剤を施していたが、今では忙しさにかまけて、近所の洗車機で洗車&コーティングをしている。3ヵ月もするとボディの表面には水垢や白くなったイオンデポジットだらけ。よくいく大型スーパーマーケットの駐車場で停まっているクルマのなかで一番汚いと、家族から文句を言われる始末。
業者にコーティングを頼むと8万円以上するし、それなら自分でいっちょやったるか。ということで、まずはボディの下地処理をしないとダメだ。鉄粉取りの粘土や3M製のコンパウンド数種類は持っているのだが、もっと手軽に簡単に水アカが取れないものか。
量販店の洗車用品コーナーに行くと、まさに百花繚乱。様々な商品が並んでいるなかで、目に飛び込んできたのは、「超進化ウロコ成分約140%UP! 水アカ、ウロコ、ウォータースポット、イオンデポジットまで強力溶解!」とボトルに書いてある、リンレイのウルトラハードクリーナー(1480円)だった。
今回、自分で水アカ取りをする際に掲げたポイントは、手軽に短時間でできること、体力を消耗したくないためノーコンパウンドであること。安価であることだ。はたして、コンパウンド数種類使ってみっちり時間をかけた水アカ取りと遜色のない結果を残せるか?
リンレイのウルトラハードクリーナーの成分はアルカリ剤で泡タイプのクリーナー。全塗装色に対応しているが、愛車は濃色、ブラックメタリックのため、塗り方によってはムラやシミが残りやすいので心配だ。
まずボディ全体を洗車し、埃や汚れを落とし、乾拭きしたが、写真の通り、ボディ表面を見ると、水アカ、ウロコ、ウォータースポット、イオンデポジットの雨あられ……、しくしく。
説明書を読むと、「本製品は非常に強力なので、必ず保護手袋などを着用し、目立たない部分で試してから使用してください」と書いてある。少々ビビりながら、さっそく説明書の通りに30×30㎝幅で1、2回スプレーし、乾いたマイクロファイバークロスで拭き取っていく。
ボンネットをひと通り塗った後、塗装面がどうなっているのか、角度変えながら見ていくと、さすがに1回では頑固なイオンデポジットは取れなかったので、3回塗って拭き上げた。
これマジか、ヤバいくらい凄い! 正直、ノーコンパウンドの液剤で、ここまできれいになるとは思わなかった。液剤なので、そんなに力を込めることなく拭き上げていったので疲労も少ない。心配していたムラも目立つほどではなかった。
ただし、説明書には「脱脂力が強く、特に濃色車の場合はツヤが低下することがあるのでワックスなどで仕上げる」というのが気になった。かなり強力だから、気になる人は、目立たないところで試してから行うべし。または、ボディに直接スプレーせず、ウエスにスプレーしてから拭き上げたほうがいいかもしれない。