人気はスパーダで80%を占める
年末セールでのサービス傾向をみるとステップワゴンは15万円のオプションサービス、1.9%の低金利残価設定クレジットで盛り上げを図っているが、セレナは10万円のキャッシュバック、ヴォクシー/ノア/エスクワイアは値引きの上乗せで対応、残価設定クレジットは2.9~4.3%とステップワゴンよりもサービス企画内容は劣っている。
それでも販売台数でステップワゴンは水をあけられているのである。
納期はステップワゴンが1カ月以内で年内にはまだ十分に間に合う。セレナのガソリン車とヴォクシー/ノア/エスクワイアの特別仕様車は年内納車が可能だが、セレナe-POWERとヴォクシー/ノア/エスクワイアのハイブリッドは年明けとなっている。こうしたことも人気差の現れといえる。
ステップワゴンの売れ筋は上級&スポーツバージョンのスパーダでシリーズ全体の約80%を占める売れ筋となっている。ボディカラーはライバル車と同じホワイト、ブラック、シルバーが人気色となっている。
新型の登場は2021年が有力
今後の展開はどうなるか。ステップワゴンは2021年中盤が世代交代のタイミングとなる。2020年中盤はその1年前の現行モデル最終の改良時期となる。
このまま何もしないと、ますますライバル他社に置いて行かれるのは必至である。内外装のデザイン変更、新グレード&ボディカラー設定の他、安全装備をさらに充実させた特別仕様車の設定などが考えられる。
ライバル他社はセレナが来夏にもe-POWER、自動運転支援デバイスを改良した特別仕様車の設定でさらなる商品ラインアップの強化を図る。
ヴォクシー/ノア/エスクワイアは2020年5月に全系列店併売になるから、これを機にラインアップの見直しを行うはず。エスクワイア、ノアを廃止しヴォクシーに1本化するのを機にビッグマイナーチェンジか一気にフルモデルチェンジする可能性もある。
こうなるとステップワゴンはライバル他社に追いつくどころか、さらに差をつけられる可能性もある。2021年中盤の世代交代まで如何に差を拡大させない効果的な手が打てるかである。
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