【GRヤリス納車は夏か!?】現代に甦ったモンスターをついに買いました!!!

ファーストエディションの特典

 これはクルマ自体とクルマ自体以外のものにわかれる。

■クルマ自体
・フロントグリルとサイドのディフューザー、リアスポイラー、リアディフューザーがマットブラックになる
・RZハイパフォーマンスではホイールもマットブラックとなる
※ファーストエディションの後に出る標準仕様は、ファーストエディションだとマットブラックになる部分が艶のあるブラックになると思われる。

 全体的に大きな違いではないが、さり気なくファーストエディションとわかる点はクルマ好きには魅力だろう。

リアビューではスポイラー、ディフューザーがマットブラックになるのがファーストエディションの大きな特徴だ

■クルマ自体以外
・WRCラリージャパンのチケットや特別応援席などの特別な体験
・開発秘話などのスペシャルコンテンツのメール配信
・GRヤリスファーストエディションのオリジナルミニカーのプレゼント

 パンフレットを見ると、「標準仕様のRZハイパフォーマンスおよびRZの車両本体価格はファーストエディションと同価格になる予定です」と記載されている。

 そのためファーストエディションを先行予約する意味は早期納車の可能性を含めた「最初のモデルを買ってくれたユーザーへのトヨタからの感謝」と考えれば、非常に大きいと思う。

RZとRZハイパフォーマンスの違いと選択術

RZ、RZハイはフォーマンスとも4WDターボで変わりないが、ハイパフォーマンスには前後のトルセンLSDが標準装備される

 RZとRZハイパフォーマンスの装備内容の違い、すなわち60万円差の要因を自分のことだけにパンフレットの折り目が切れそうなくらい見ている当事者目線で解説する。

主に走りの違いとなる機能面
●ホイール&タイヤ
RZ:エンケイ製鋳造ホイール(ブラック塗装)+ ダンロップSPスポーツMAXX050
RZハイパフォーマンス:BBS製鍛造(マットブラック塗装)+ ミシュランパイロットスポーツ4S

写真左がRZ、右がハイパフォーマンスのホイール。ホイールサイズは18インチ×8J、タイヤサイズは225/40ZR18インチで同じ

●前後のLSD
RZ:なし
RZハイパフォーマンス:前後トルセン

●前後ブレーキキャリパー
RZハイパフォーマンス:レッド塗装
※ローター、キャリパー、パッドというブレーキの機能自体はRZも共通

 そのほかRZハイパフォーマンスにはインタークーラーの水冷スプレー(水のタンクはラゲッジルーム下)、ブレーキに走行風を当て冷却性能を高めるためと思われるブレーキダクトが付く。

GR専用レッドカラードキャリパーはハイパフォーマンスに標準装着されていて、ホイール越しにかなり目立つ。RZはオプション(価格は夏頃公表予定)

■インテリア
●シート

RZ:スポーツシート(ファブリック表皮)
RZハイパフォーマンス:プレミアムスポーツシート(合皮とスウェードのコンビ表皮)
※RZハイパフォーマンスのプレミアムスポーツシートのほうがスポーティな形状だ。プレミアムスポーツシートには標準のシルバーのステッチに加え、ステッチがレッドになるエモーショナルカラーも選べる。

 リアシートの表皮はそれぞれフロントシートに準じている。

RZ用(写真右)に比べてRZハイパフォーマンス用のシルバーステッチ(写真中央)、レッドステッチ(写真右)はサイドサポート性に優れる

●スピーカー
RZ:2スピーカー
RZハイパフォーマンス:JBL8スピーカー+(低回転域のこもり音のようなものを抑えるためと思われる)アクティブノイズコントロール

RZハイパフォーマンスに標準装着されるJBLの8スピーカー+アクティブノイズコントロールは音楽好きに魅力的な装備(RZはオプション)

■注文時にしか選べないメーカーオプション( 価格は夏頃決定予定
●RZ、RZハイパフォーマンス共通
・カーボンルーフのマーブル柄
・先行車追従型のアダプティブクルーズコントロール、操舵支援のレーントレースアシスト、自動ブレーキ、斜め後方を感じするブラインドスポットモニタリングなど盛り沢山の内容から構成される予防安全パッケージ
・冬場には有難いフロントシートヒーター&ステアリングヒーター!
・バックガイドモニター

●RZ
・ブレーキキャリパーのレッド塗装
・ヘッドアップディスプレイ
・イルミテーテッドエントリーシステム(車内の足元照明)、クリーンエアフィルター、JBL8スピーカー+アクティブノイズコントロールから構成されるコンフォートパッケージ

※RZハイパフォーマンスのみが選べるメーカーオプションは現状ない

ブラック基調のスパルタンなGRヤリスのインテリア。シート、オーディオ以外でRZとRZハイパフォーマンスの差はない

 といったところで、メーカーオプションは標準のRZだけヘッドアップディスプレイが選べるなど「本当なのか?」と思う部分もある。

 それはさておき、筆者が先行予約をする際に「早くしないと買っても納車が遅れる」とやや焦りながら感じたことを書くと次のような点だ。

(1)個人的にホイールはRZのもののほうが好み

(2)筆者にとっては超高価なクルマだけに今のところハードに使うつもりはないのもあり、RZハイパフォーマンスに付く前後のトルセンLSDは必要だろうか? 個人的には後でリアだけ機械式LSDを入れるのにも興味がある

(3)同様にRZハイパフォーマンスのインタークーラーの冷却スプレーは前後のトルセンLSD以上に筆者には不要だろう

(4)シートはブリッドやレカロといったアフターパーツに替えるならRZのものでいいが、筆者は置き場もないし、交換しない方向なのを考えるとやはりカッコいいRZハイパフォーマンスのものが欲しい

(5)スピーカーはそれほど音質にこだわりはないのでRZの2スピーカーでもいいけど、やはりJBLの8スピーカーのほうが嬉しい

といった5点だ。そのため一時はRZに気持ちは傾いたが、60万円差は処分する際のリセールバリューで相当回収できそうな予感もした。

「ならばシートがカッコいいなどのメリットのほうが大きいか」と判断し、最終的にRZハイパフォーマンスを先行予約した。

真横から見ると異常なまでのリアフェンダーの盛り上がりが目立つこのアングルから見てもレッドカラードキャリパーは欲しくなる

 加えて今になると60万円の差額は装備内容の差に対して「まずまず妥当なもの」とも思うようにもなってきた。

 以上のことから総合したGRヤリスのグレード選びの決め手は、「ホイールやLSD、シートなど手を加える計画があるなら、安いぶんをその費用に回せるRZ」、「それほど手を加えるつもりがないならリセールバリューも含めRZハイパフォーマンス」、というのが結論だ。

 メーカーオプションに関しては価格との相談もあるにせよ、一般的な範囲での使用なら予防安全パッケージはぜひ装着したい。

 筆者もこの種の運転支援システムが付いたクルマが欲しいのと、GRヤリスはパワーのある4WDということで全天候型のGTカーという素質も高いと考えているため、予防安全パッケージだけは選ぶつもりだ。

 ボディカラーはスーパーホワイトII、プラチナホワイトパールマイカ、エモーショナルレッドII、プレシャスブラックパールの四色で、スーパーホワイトII以外は有料色となる。

 GRはホワイトのイメージが強いのもありおそらくホワイト系が人気となりそうで、筆者もホワイト系を有力に考えている。

 なおGRヤリスのRZ系を本格的にラリーやジムカーナといったモータースポーツに使うという人などであれば、そう遠くないうちに競技ベースグレードが出るようなので、そちらを待つのがいいだろう。

ファーストエディションには設定されていないが、そう遠くないうちにGRヤリスの競技ベース車が追加発売されると言われている

次ページは : まとめ

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