賞金女王・稲見萌寧。10歳でゴルフを始めて、わずか7ヵ月で100を切ったという逸材が、さらに1日10時間の練習を重ねて頂点に立った。
東京オリンピック銀メダリストになっても満足することなく、さらに上を目指す女王が練習に励む千葉・北谷津ゴルフガーデンで、愛車メルセデスベンツ GLE400d 4MATIC Sportsを大公開してくれた。
※本稿は2022年2月のものです
撮影/関 純一、TEXT/小川淳子、構成/伊藤明弘
初出:『ベストカー』2022年3月10日号
■トッププロにはピッタリなヒヤシンスレッドのベンツGLE
プロゴルファーにとって、クルマは転戦するための“武器”のひとつ。
昨シーズン、2億5519万2049円を獲得して賞金女王となった稲見萌寧さんを支えたのは、愛車のメルセデス・ベンツGLE400dだった。
2020年からメルセデス・ベンツ日本のサポート選手となった稲見さん。するとすぐに、優勝。翌2021年には8勝。東京オリンピックの日本代表にも選ばれた。激闘の末、プレーオフで見事に銀メダルを獲得。日本のゴルフ界初のメダリストになっている。
コロナ禍で異例のロングシーズンとなった2020~2021年を引っ張る活躍ぶりで、あっという間にツアーの“顔”となった稲見さんは、相棒であるヒヤシンスレッドのメルセデスを前に笑顔を見せる。
仕事柄、1年間の走行距離は約1万3000kmと少なくない。
「長距離を運転すると体が痛くなりやすいですが、このクルマは乗りやすいです。ボディも使いやすいサイズで私にはピッタリ。ボディカラーもカワイイからお気に入り」と、1日400kmくらいまではステアリングを握る。
北は北海道から南は沖縄まで全国で行われるツアーを転戦するため、飛行機や新幹線で行かなくてはならない遠くの試合もある。そんな時、レンタカーに乗った後にメルセデスのよさを改めて感じると言う。
「愛車に乗るとホッとします。安全装備も充実していて、本革シートに座ると凄く落ち着くんです。4WDなので悪天候での走行も苦になりません」
■2022年は『メルセデス・ランキング』1位に期待!
稲見さんもサポートを受けるメルセデス・ベンツ日本は、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)オフィシャルパートナーでもある。
協賛している試合もいくつかあるうえに、ポイント制の『メルセデス・ランキング』のサポートも続けている。
2022年からは、このランキングが、賞金ランキングに代わってプロたちの実力の指標となるため、“メルセデスの顔”として、稲見さんにも気合が入るところだ。
メダリストで賞金女王となり、すっかり有名になったことで、食事中などに気付かれることも多くなった。
「全世代に愛されるスポーツですから、目の前で(黙って)撮影されたこともあります。ジュニアのみなさんなどとは声をかけてくれたら喜んで一緒に写るのに。(知ってもらうのは)ありがたいんですけど、ちょっと生きづらくなりました」と苦笑する。
3月から11月まで約9カ月間のシーズン中は、ほぼ毎週、試合がある多忙な女子プロゴルファー。
試合のない日も練習に打ち込むため、体調管理は何より優先される。
絶好調だった昨年も、実はシーズン終盤に歩くこともままならないほどひどい腰痛に見舞われた。
棄権した試合もあったため、2022年は腰だけでなく全身を強化して、1年間戦える体を作っている。
メルセデス・ランキングのタイトル獲得に期待がかかるが、本人は「まずは1勝です」と、一歩一歩堅実に結果を重ねていく姿勢でいる。
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